家具産地の一つである静岡市で6月5日に「シズオカKAGUメッセ」(新作家具展示会)がツインメッセ静岡で開催されているため四代目は新作家具の仕入れに行ったのでした。
経費削減のためJR東海の高速バスを利用して、朝7時30分に名古屋駅を出発。東名静岡インターに10時50分頃に到着。歩いて10分程度の所に仕入先の工場があるので徒歩で向かった。
停留所から歩いて3分程度の所に有名な炭焼きハンバーグのお店「さわやか」がある。前回の出張時は奥様から「わざわざ名古屋から東名高速で食べに行く人もいるお店」と聞いていたので、興味津々で「さわやか」で食べた。
しかし今回は「さわやか」を通り過ぎ、地元の洋食屋さんに直行した。毎年一番最初に訪問する静岡インターチェンジから一番近い仕入先工場の個展会場のすぐそばに今回行く洋食屋さんがあるからなんです。
静岡インターチェンジから歩いて15分位の静岡市駿河区中田本町にある洋食屋さん「enoki (エノキ)」です。
開店時間の11時に入店したので、客は四代目一人でした。
洋食屋さん「エノキ」詳細はコチラでご確認ください。
Aランチ、Bランチ750円~850円のお値打ちランチもあったのですが、「さわやか」と比較するためハンバーグセット950円を注文。
四代目個人的には、「さわやか」よりも「エノキ」さんのハンバーグの味が好みでした。来年はお得なランチセットを食べてみようと思った四代目。食べ終わると店を出て歩いて5分程度の仕入先工場に向かったのでした。
その後、メイン会場である「ツインメッセ静岡」に向かった。会場入り口には毎年おなじみのモニュメント。
毎年感じることですが、年々来場者が減少しているように思います。昔は会場入り口に絶えず来場者が来ていましたが、今は閑散としています。もっともその理由は会場内に入ると明らかになります。
家具工場関連の出店数が約30店ほど。デザインなど他業種を含めても60店ほど。出店ブース数は全盛時の3分の1に激減しています。全盛時にはツインメッセ静岡の北館大展示室全フロアー、南館大展示室全フロアー、さらに西館2階第2小展示場までも使用して、全出店数178店もあったのです。
1980年代ごろは、大手家具工場の下請け工場が独立して出店する時代で、出店数も激増しました。新幹線で朝一番に会場入りし、午前中いっぱい会場内を回り、午後からは10数社の個展会場を回り、夜7時以降の新幹線で帰社していました。
そうそう当時の昼食は、各個展会場での接待昼食でした。各社それぞれお寿司、幕の内弁当、うな丼など特徴ある昼食を用意していました。当時、どの小売店も仕入額が大きかったので、懇意にする個展会場で遠慮なく昼食をいただいていました。
当時を振り返ると、静岡4大工場の一つでもあった「東海家具」の昼食を毎年四代目は頂いていましたね。お寿司とうどんがセットで、工場の社員食堂で食べたものです。懐かしい・・・。
時代が流れ、家具工場が年々減少していき、出店数も激減しました。2019年今年の出店数は家具関連が47店、デザイン・クラフト関係で32店でした。家具関連だけ見れば全盛時の4分の1です。さらに今年は各社とも、ほとんど新作家具の出品がありませんでした。
かつては「静岡展示会に行けば、意欲的な新作家具が多数あり、今年の家具需要の傾向がわかる」と言われていたものです。それが残念なことに無くなってしまったように感じますね。
出店数の減少、新作家具の減少により、家具産地としての静岡の魅力が減少し、来場者が減っていることにつながっているようです。来場者も家具専門店の人よりもインテリアショップやネットショップの関係者が多くみられ、家具のプロとして耳を疑う質問をアチコチで聞きました。
もっとも耳を疑ったのは「これは無垢材ですか、プリントですか」の質問です。素人丸出しです。
四代目が修行をしていた横浜 伊勢佐木町の「双葉家具」在籍中にそんな質問したら笑われたし、先輩や上司から怒鳴られました。販売店側で社員に家具のプロとしての教育をしっかりとさせていましたからね。今ではそのようなことが行われていないのでしょうか。四代目が古い人間になったのでしょうか。でもどんな時代になっても需要なことだと思うんですがね。
今回の静岡家具展示会では、新作のダイニングチェアーと特価チェスト、そして素敵なスツールと座り心地が良いスツールを仕入れてきました。順次入荷したらご案内します。
さて静岡展示会を見回った後は、またまた高速バスで東京駅に向かいます。明日6月6日は、四代目の聴神経腫瘍摘出手術から8年目の定期検診が東京警察病院であるからです。再発が無いことを祈るばかりです。