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WAKI刻印ワンタッチ丁番

N様から食器戸棚に使用されている丁番金具のご相談があり、現物を送って頂いた。

初めて見るスライド丁番です。「WAKI」刻印がありました。黒色樹脂製キャップを外そうとしたら外せなかった。じっくりと構造を確認すると、受座金具との着脱方式が「ワンタッチ式」のように見えた。しかし外す際に使用するボタンがどこにも見当たらない。なんとか黒色樹脂製キャップを外そうとすると・・・、

このキャップを起こすことで受座金具から外れる仕組みであった。初めて確認した構造の金具です。恐らく「ワンタッチ式」初期の金具ではないかと考える。黒色樹脂製部分が破損することが大いに考えられる構造だ。

受座金具は4カ所のネジ止めとなっているようだが、前部が欠損していた。

カブセ量を確認すると11mmあった。

通常カット量は5mmなので、破損した金具は「全カブセ・カブセサイズ16mm」ではないかと考える。

まずは破損金具と同じワンタッチで丁番本体と受座金具が脱着できる「ワンタッチ式」金具を探す。受座金具のネジ穴は同じ4カ所タイプを探すことにした。探し当てたのが【代替金具B】

カブセ量は同じ11mm。

【代替金具B】丁番金具の長さが破損金具よりも長い。丁番取付位置の後方に棚板などがあると金具がぶつかり取付けられないことがある。また丁番本体・受座金具ともにネジ位置が大きく異なっていた。

取付作業時に専門的な知識と経験があればこの【代替金具B】で取替ができるのだが、一般の方では少々難しい。そこでネジ位置が同じ金具が無いものか探し続けた。すると「ワンタッチ式」ではない一般的な「ネジ止め接合式」の【代替金具A】を発見。

カブセ量は12mmと少し深い。しかし破損金具の正確なカブセ量が確認できないので、同じかもしれない。1mm程度の違いであれば調整ネジで調整も可能だ。

丁番本体の2カ所のネジ位置、受座金具の4カ所のネジ位置はほぼ同じである。

ネジ位置がほぼ同じなので一般の方でも難しくなく取付作業ができると考える。N様にこの【代替金具A】をご提案することにした。

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