医院様のスタッフ用に使用されているオフィスチェアーの張替ができないかとのご相談がありました。

多くの事務機器工場が生産しているオフィスチェアーは、本体枠に樹脂が使用されている場合が多い。さらに将来の張替を行うことを前提に作られていないと思う。今回の椅子も背面と座面が取り外しができれば張替はできるのだが、椅子本体にどのような仕組みで結合させているかがわからない。

基本的に取外しができない仕組みになっていることが多い。木製椅子であれば、ほとんどネジで結合する仕組みだが、樹脂製の躯体は様々な結合方法がとられている。脱着方法がわかっていれば簡単に取外しができるのだが、脱着の仕組みを知らないと困ってしまう。力任せに取外そうとすると破損するのは間違いないのでできない。

今回の椅子の脱着方法は分からない。どの工場の椅子なのかもわからないので聞くこともできない。

お客様からは「座面と背面は椅子本体から外せないと思うので、カバーを製作して被せて欲しい」と相談された。カバー製作ではうまくできないだろうなと考える四代目。

あれやこれやと悩んでいる中で、座面を持ち上げようとすると樹脂製躯体の境目に隙間が少しできた。懐中電灯で照らしつつ中の構造が見えないか目を凝らしつつ、座面部材を持ち上げていた。するとパチンと音がした。

何かが外れたような音だった。
そこで座面と樹脂製躯体の境目に道具を差し込んでみた。

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8月 23, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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