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籐三折寝椅子修理前

 よく夏の時期、縁側などに置かれる籐製(ラタン)商品の「三折寝椅子」のご修理依頼があり預かってきました。

 座面の下から足載せがズルズルっと引出せ、背もたれは三段階くらい後に倒れるようになっていて、背もたれを前に倒せばコンパクトなサイズとなり収納しやすいというすぐれものです。

 安田屋家具店でも年に数点ご購入いただいております。

 さて破損内容はというと、背もたれ裏面の太民(直径が太い籐材)で組んであるフレームの一部が、材料の割れによりはずれ、さらにそのまま使用されていたようで、接合箇所を籐皮で巻いていた部分も切れてほつれてしまっている状態でした。

破損部分を拡大してみると・・・、

 太民を固定していたネジが突き出たままになっています。

 さらに座面裏を見てみると・・・・、

 座面の裏側を見てみると、座面フレーム枠の一部が背もたれと同じように接合箇所が外れてしまっていました。

 

 拡大してみると・・・・・、 これでは体重を支えることができません。一番重要な部分です。

 早速、地元の籐職人に修理の見積を依頼しました。一番重要な部分であり、籐皮の巻き部分がほつれてしまっているので、ちょっと修理金額が高価になりそうな不安を感じています。価格がわかり次第ご案内いたします。

 岐阜にはまだ籐職人がいるので、遠方に送付する運賃がかからずお値打ちに修理ができるのです。

 ただ籐職人に限らず、いろんな職種の職人が高齢化し、跡継ぎがいないので、この先5年後に家具の修理が地元でできるのかという少々不安材料を感じています。

 日本はいつの時代から職人が育たなくなってしまったのだろう、職人が食べていけない魅力のないものになってしまったんだろう、残念でたまりません・・・・!!!!!

 

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10月 14, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

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