以前にもご紹介したことがあるのですが、ここ最近食器戸棚や洋服たんすの扉取り付けに使用されている丁番金具について、大阪や北海道などのご遠方よりお電話にてお問い合わせいただくことが続いております。お問い合わせいただいた皆様は、安田屋家具店のホームページを見て、「ホームページに掲載されている写真の金具と同じなんですが・・・・」とご質問を頂いております。

現在、食器戸棚、洋服たんす、サイドボード、テレビボードなどの開き扉が付いている家具の扉用丁番(蝶番)金具に使用されているタイプは、大きく分けて2種類あります。

一番多く使用されている金具は【 スライドヒンジ金具 】です。現在の家具の大半はこのスライドヒンジ金具を使用しています。我々業界人の中では「スライド丁番」と言っています。

【 スライドヒンジ丁番 】といっても、いろんな種類があります。
写真の金具は、開き角度105°、半カブセタイプという種類です。

この【 スライドヒンジ丁番 】は、金具についているビスを調整することによって扉のゆがみ、傾き等を補正することができます。家具の設置場所によっては床が水平でなく、家具本体の微妙なゆがみによって扉の立て付けが狂う場合があります。そんな時、家具本体の調整だけで補正できない場合や、ほんのわずかなゆがみの場合などは、この金具のビスを調整することによって扉の立て付けを直すことができるため現在流通している扉丁番金具の大半はこの【 スライドヒンジ丁番 】が使用されています。

ただ同じ【 スライドヒンジ丁番 】でも、1個200円程度の安価な金具から、1個数千円の高価な金具までいろいろあります。金具の価格の違いは耐久性の違いに現れます。例えば幅90㎝で税込価格5万円程度の洋服たんすに使用されている金具は1個200円程度ですし、同じサイズの洋服たんすでも婚礼家具となると1個3千円前後の金具を使用しています。

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お客様からメールにて食器戸棚の扉に取り付けてあるスライド丁番金具が破損したので同じ金具がないかとのご相談です。

食器戸棚の丁番ですが、食器戸棚扉側に付く方に『MURAKOSHI MD30-301』、そして家具本体の方に付く側に『MD30-5B』と記載があります。同じものがなければ、代わりに使える丁番を教えていただけないでしょうか?

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安田屋家具店からのご返信
お問合せいただきました「MURAKOSHI MD30-301本体のほうに着く側 MD30-5B」の型番の金具はすでに生産中止で、数店の金具店に在庫の有無を確認しましたが、いずれもすでに在庫はない状態でした。現在ご使用の『MURAKOSHI MD30-301』『MD30-5B』のスライド丁番金具に代替できる金具について確認しましたところ、古い金具なので現在生産している金具のいずれが代替できるかは、現物を確認してみないとはっきりしないとのことでした。

そこで生産した工場に確認しましたところ、下記の営業所に現在ご使用の金具をお送りいただければ現物を見て、代替できる金具を探すとのことです。

金具送付先
435-0047
静岡県浜松市東区原島町574
株式会社ムラコシ精工 浜松営業所
TEL.(053)462-0391(代)
FAX.(053)462-0395

ただし、代替金具の形状によっては、扉側の穴を彫りなおしたりする加工が必要になるかもしれません。金具を単純に取り替えるという簡単な作業内容ではないかもしれませんのでご注意下さい。

簡単に取替えができない場合は、ご自宅近くの古くから営業している町の家具屋さんに相談されることをお勧めします。かえってそのほうが確実で安価に修理できる場合もありますので・・・。最近のインテリアショップや大型家具店では、このような修理は行なってくれませんので、町の家具屋さんがお勧めです。

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12月 6, 2013 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

先日、アングル丁番金具を御買上いただきましたお客様より安田屋家具店の運営に親身になってお考え頂き、とても重要なアドバイスをいただきました。

お客様の立場に立ったとき、手元の金具と安田屋家具店が販売している金具は同じなんだろうかと当然不安になりますね。細かい金具部位のサイズが掲載されていたら、手元の金具と比べることができ、不安解消になりますね。適切なアドバイスありがとうございます。

安田屋家具店の在庫金具で各部位の寸法を測り、サイズ図面を作成しましたので順次ご紹介していきます。アングル丁番金具ご購入の際にお役立て下さい。
昨日に引き続きアングル丁番金具「24-20」の詳細なサイズをご紹介します。

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12月 6, 2013 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

ネジ穴に丸棒を叩き込んだ後、ノコギリ(またはカッターナイフ)で余分な長さをカットします。

余分な丸棒をカットした後、さらにかなづちで丸棒が飛び出ていないように、平らに叩き込んでおきます。

白い色が埋木の部分です

埋木処理が終わったら、いよいよ新しいスライドヒンジ金具を取り付けます。扉の穴に金具のカップを入れます。

扉と金具が直角になるように位置を調整します。
いきなりビスで取り付けるのではなく、必ず錐(キリ)で下穴をあけます。これがポイント

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お客様から今日も破損した金具が送られてきました。

中を開けるとアングル丁番金具が入っていました。以前にも見たことのある金具です。TODAの刻印があります。以前この金具を探してみましたが、すでに生産中止で現存していない金具です。

このTODAの刻印のある金具は、一般的なアングル丁番金具と比較してかなりサイズが大きいです。扉側に取り付ける部分も、家具本体に取り付ける部分も大きくがっしりしています。家具本体に取り付ける部分は、通常は3箇所のネジ止めで固定するのですが、この金具は5箇所のネジ穴があります。ということは、大きくて重量のある扉に使用するアングル丁番金具であることがわかります。

ただ最近の家具では、扉の微調整ができるスライド丁番金具を使用しますので、このような微調整ができないアングル丁番金具は淘汰されてしまい、残念ながらほとんど現存していないのが実情です。

ただ金具のサイズを確認すると、20-20サイズのアングル丁番金具だと思います。20-20サイズは安田屋家具店でも取り扱っている現存している金具ですので、取替えは可能かと考えますが、破損した金具の大きさから推測すると、扉のサイズが大きく重量がある扉であることが考えられます。そのため重量に耐えられるように、家具側板側に取り付けるネジの本数も5箇所止められるように大きくなっています。

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12月 7, 2013 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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