S様より食堂椅子張替のお問合せ
DREXEL HERITAGE(ドレクセルヘリテイジ)による Esperanto(エスペラント)シリーズ、アームチェア4脚の座面を本革にて張り張り替えした場合のご予算教えて下さい。宜しくお願いします。
安田屋家具店からの返信
お問合せの「DREXEL HERITAGEによる Esperanto(エスペラント)シリーズ、アームチェア」ですが、座面のみの張替修理でよろしかったでしょうか。お問合せのアームチェアーの場合、背面と肘部分にも張り込みがしてある椅子だと思います。背面と肘部分は現在のまま張り替えないということでよかったでしょうか。
現在、職人に張替金額を算定させていますが、座面のみの張替とも座面・背面・肘部分の全面張替では修理金額が大きく変わりますので、ご連絡させて頂きました。ご連絡があり次第、修理金額をご提案させていただきます。
S様より
お世話になります。金額にもよりますので、一様両方の見積もりを参考にさせて頂きたいと思います。
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安田屋家具店からの返信
DREXEL HERITAGE(ドレクセルヘリテイジ」社のEsperanto(エスペラント)シリーズの現在の価格を調べてみると、布地張りでアームチェアーが1脚税込260,280円、アームレスチェアーが1脚税込221,400円でした。とても高額な家具です。
お客様のご希望として、座面のみを張り替えた場合と、背面・座面・肘面のすべてを張り替える場合の2通りの修理金額を椅子張り職人に算定させました。依頼した椅子張り職人は、このEsperanto(エスペラント)シリーズの張替を数多く手がけたことがあり、さらには本革での張替にも熟練している親方に依頼しました。
一般の職人では普段本革材を扱わないため、本革専用のミシンもなく、仕上がりに不安があるからなんです。作業内容によって職人を選別するのもプロの家具屋の仕事です。なので普段からいろいろな職人とコンタクトしておかないとならないんですね。
さて張替修理金額が算出されましたので、早速お客様にご提案です。
まず背面・座面・肘面のすべてを本革にて張替た場合の1脚の張替修理金額は下記の通りです。
張替加工代 34,000円
中身ウレタン交換 13,500円
本革材料費 45,093円
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小 計 92,593 円
消費税8% 7,407 円
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1脚税込合計 100,000円となりますので、4脚の合計金額は400,000円となります。往復の送料が別途必要となります。
次に座面のみを本革にて張替た場合の1脚の張替修理金額は下記の通りです。
張替加工代 10,000円
中身ウレタン交換 3,426円
本革材料費 29,167円
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小 計 42,593 円
消費税8% 3,407 円
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1脚税込合計 46,000 円となりますので、4脚の合計金額は184,000 円となります。往復の送料が別途必要となります。
ちなみに本革を使用する場合、全面張替の場合には牛4頭分の本革材が必要となります。座面のみ張り替える場合は牛2頭分の本革材が必要となります。布地や合成皮革(ビニールレザー)と異なり、本革材の場合は生地幅や長さが一定で取れません。また生前の傷などがあり使用できる材料としてはわずかな面積となるので、思った以上に材料費がかかるのです。
張替生地を布地や合成皮革(ビニールレザー)にすれば、材料費がかなり安価となりますので、上記修理費用も当然安くなります。
尚、座面のみを張り替えられる場合、座面のみをお客様自身の作業にて座面の取り外しをされてお送り頂くことができれば、上記金額よりも若干価格が減額となります。張替後の取り付けもお客様自身での作業となります。
上記価格には、お客様宅から当店まで、当店からお客様宅までの往復の運賃は含まれていません。往復の送料が別途必要となります。
また中身ウレタン材は全て新しい材料に交換する価格で見積りしていますが、補充で対応可能な場合は、若干価格が減額します。
オリジナルと同じ材料(生地やウレタンなど)は使用できませんのでご了承ください。
この椅子は、座面の生地を直接本体に張り込むタイプのため、張替後ぐらつき修理が必要となった場合に再度張替が必須となるため、必要に応じて張り替え時期にぐらつき修理をお勧めしております。ぐらつき修理代は1脚当たり税込10,000円が別途必要となります。
ぜひご検討賜りますようお願い申し上げます。
【未来から来た人へ】
上記で明記している金額は、2017年2月14日時点の価格です。この記事をご覧になられた時代には価格が変更となっている場合がありますのでご了承ください。
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