名古屋のお客様からご修理の依頼があった正規「HERMAN MILLER」社のイームズ シェルチェアー。

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金属脚の1本が溶接部分で外れてしまっていたので、溶接修理をするために鉄工所に向かう四代目。安田屋家具店から車で約25分ほどのところにある広瀬鉄工所さんです。2年ほど前にイタリア高級家具メーカーBONACINA(ボナチナ)の椅子修理の時に探し当てた今では数少ない町の鉄工所です。

持込んでから10分程度で溶接してくれました。それも格安価格でした。ありがとうございます、親方。

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脚上部の再溶接部分。 黒くなっていますが、後でスチールたわしで黒ずみを落とします。

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脚下部の再溶接箇所。

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10月 16, 2014 · Posted in その他の家具修理  
    

先回は「HERMAN MILLER」社のイームズ シェルチェアーの修理をご紹介しましたが、

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今回もデザイナー家具の一つである「イサムノグチ コーヒーテーブル」です。有名なデザインのテーブルで、正規品~ジェネリック商品まで、様々な価格の商品が流通しています。天板がガラスで、それを支える木製脚の修理がほとんどです。

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今回の修理内容はその木製脚が割れたとのことでした。
切断面はきれいな状態だそうです。恐らく木部の接合部が割れたのではないかと推測する四代目でした。

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割れた部分が欠損しないように、テープで固定し送ってもらうことにした。塗装色を合わせるために破損していない脚も一緒に送ってもらった。後日届いた脚を見てみると・・・・、やはり木部の接合部の割れでした。

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10月 18, 2014 · Posted in その他の家具修理  
    

昔からお世話になっている割烹「きし野」さんからカウンターチェアーの張替依頼がありました。

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十何年前に御浪町のお店を現在の西園町のお店に移転する時に安田屋家具店にてご購入いただいたカウンターチェアーです。そういえば「きし野」さんのご長男さんは、今お店を継いでおられるのですが、幼稚園児のころから美殿町ガス灯夏祭に毎年来られていたそうです。

今年30年目の美殿町ガス灯夏祭、四代目もたずさわり始めてから25年ほど経過していますが、そのころ来ていた幼稚園児がいま大人になって店を継がれた姿を見て、感動するとともに、歳をとったものだと思う四代目でした。五十路半ばになったので当然といえば当然なんですが・・・・・。

十数年使用されたカウンターチェアーは、中身のウレタンクッション材もぼろぼろでした。表面の生地を張り替えるだけでなく、中身のウレタンクッション材も取替えないとなりません。

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大量生産している椅子の多くは、手間を省いて安価にするため、中身のウレタンクッション材は、スポンジのようなクッション材のみを使用します。なので厚みがあってもペシャンコになりますので、年数が経過するとほとんど板座に座っているような固い座り心地になってしまいます。

そこで今回取替えるクッション材は二重構造です。

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10月 22, 2014 · Posted in 椅子張替え  
    

食堂椅子の張替時に、古い生地を取り除いた後の合板です。

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椅子本体に取り付けるネジ穴が大きくなってしまい、木ネジがまったく効きません。通称、「ネジ穴がバカになった」と言われる症状です。

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このままでは張り替えた後に椅子本体に取り付け固定ができません。

このような場合の修理方法をご紹介します。難しい作業ではないのでご家庭でも簡単にできる方法です。

まずネジ穴と同じ直径の丸棒を用意します。大抵は直径3㎜の丸棒を使用します。ホームセンターや100円均一でも販売していますので簡単に入手できます。竹ヒゴではなく木製の棒にしてください。

丸棒を大きくなってしまったネジ穴にボンドをつけて差込み、金槌で叩き込みます。ボンドはたっぷり付けてください。

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叩き込んだらはみ出したボンドを丁寧にふき取ります。

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10月 24, 2014 · Posted in 四代目のつぶやき, その他の家具修理  
    

少し前までは当たり前のように存在していたセパレート型のリビングチェアー。

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右片肘、左片肘、肘なし、コーナーチェアーを組み合わせて設置するタイプです。カリモク、マルニなどをはじめ有名、無名の工場が数多く製作していました。つい最近までは中国産の本革仕上げのチェアーが格安で入荷していました。

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ところが2年ほど前にパッタリと存在しなくなりました。国産、輸入ともに製造中止で今は作られなくなり、ほとんど流通していません。時代の流れなんでしょうか。

新聞折込の家具屋さんのチラシにもまったく掲載されなくなりました。今は2人掛けソファー、3人掛けソファーが主流のようです。ということでとても貴重なセパレート型のリビングチェアー。

今回はその張替依頼がありました。 片肘チェアー2脚、肘なしチェアー3脚の5点セットです。20年ほど前の商品です。製作工場はわかりませんでした。今のリビングチェアーと決定的に違うのはサイズです。昔のリビングチェアーはコンパクトサイズでした。

今は日本人の体格も大きくなったからでしょうか、リビングチェアーのサイズもずいぶんと大きくなっています。

さてこれが張替前です。s-IMG_1419

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10月 30, 2014 · Posted in 椅子張替え  
    

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