安田屋家具店

反対側も同様にしてネジを外した。
これで背もたれが外れる。
そう確信した四代目は、背もたれ下部を上に押上げてみると、なんと簡単に背もたれがスポッと外れたのでした。

何事も理屈を知らないといけませんね。 背もたれを取り外した後の木部を見てみると、取付けてあるはずの引っ掛け金具が外れてしまっています。ネジが抜けてしまったことが原因のようです。

しかしここでまた疑問が。 背もたれは当然前からの力しか加わらない場所なので、背もたれの裏側で固定してある引っ掛け部分が取れるはずが無い。引っ掛け金具をネジごと抜けるようにするには、背もたれ裏側から前面に向けてかなりの力をかけないと外れないようになっています。しかし現実的には外れてしまっている。どういうことが原因で外れたのかが、まったくわからないんですね。 家具修理にたずさわっていると、どうやったらこんな風に破損する??、と思ってしまう修理が多々あります。

例えば、ダイニングチェアーの脚が折れたなんていうのも多々ありますが、いざこの椅子の脚を折ってみようとしてもなかなか折れるものではありません。たまに四代目も引取り処分の椅子で試すのですが、意外に家具って壊れないもんなんですよ。チャンスがあったらやってみてください。　　　つづく

« 元に戻る

背もたれを取外した順番の逆順で取付けます。背もたれ裏面にピョコッと出ているネジ頭を、木部側の引っ掛け金具に差込んで、上からググッと押し下げます。

左右の引っ掛け金具に一人で行うとうまくはまらないので四代目とスタッフの２名で行いました。 差込んだ後は、背もたれ下部両端の布地に小さく開いた穴にビスを入れて背もたれを固定させます。

最後に座面を取付けて終了です。

こうやってみると作業そのものはいたって簡単なんですが、ここまでたどり着くのに２日もかかってしまいました。まだまだ勉強が足りない四代目だと実感したところです。引っ掛け金具で取り付けてある部分を外観から見てみると・・・・、

こんな感じになっています。この中で背もたれが引っ掛け金具で取り付いているとは一般の人は想像もつかないことでしょう。

さてちなみに今回の修理費用は、当店でご購入された商品なので、アフターサービスとして・・・・、

無料、０円です。

« 元に戻る

しかしまだまだ現役として使用されている家具にはアングル丁番金具が使用されているものも多々あるのは事実です。そのため時代の主流から外れてしまったアングル丁番金具も、破損修理用として５種類のみ製造を行っています。

サイズは「１６－１５」「１５－２０」「２０－１５」「２０－２０」「２４－２０」以上の５種類です。この数字が刻印されている金具の場合は、簡単で安価に修理ができますからご安心ください。

今日も安田屋家具店から全国に向けてアングル丁番金具が旅立っていきます。遠くは北海道や沖縄まで発送しています。

日々、安田屋家具店から発送されるアングル丁番金具がお役に立ち、粗大ゴミとなってしまう家具を救っています。 これも地球環境に対するエコだといえますね。

« 元に戻る