安田屋家具店

扉に円形溝なんてあいてないんですが・・・・。

男性

四代目

えっ、

以前見たことがある事例です。
本来、破損した第一世代の金具は「堀込型」といって、扉に金具をはめ入れるための円形溝を掘り、そこに金具をはめ入れて取付ける仕様となっています。

ところが安価にするために「堀込型」と知っていながら、穴をあける手間を省いたのか、取付方法をそもそも知らずに間違えたのかはわかりませんが、扉表面に直接取付けてしまった事例が過去にありました。

この時のクローゼット折戸を販売したのは「段谷産業」、今回も「段谷産業」が販売した商品を建売住宅施工業者が取付けたようです。

「段谷産業」があえて扉に円形溝を掘らずに直付けして販売していたんですね。本来の取り付け方とは異なる取付け方をして販売したなんて、悪質ですね。

お客様は「３０年前に建てられたこの辺一帯の住宅のほぼ全てのクローゼット扉に同じように取付けられてるんでしょうかね」と心配そうに言われた。

T様にお送りしたスペーサー付代替金具を扉に直付けした場合、金具の厚み分扉から浮いた状態になるので支障が生ずるため、この金具を使用することはできないことをお伝えした。

修理方法としては、扉に新しく金具をはめ入れる円形溝を掘る作業を行うか、または扉に円形溝を掘る必要のない「直付けタイプ」丁番があるので、その金具に取替えるかのどちらかになります。

取付ネジ位置は現在の位置とは異なります。

円形溝を掘るには建具屋さん等の専門店に依頼することとなりますので、修理費用が高くなります。その点、「直付けタイプ」金具に取替えれば安価に修理できます。金具は１個税込み６００円。全国一律送料２００円が別途必要です。

金具の取替方法は比較的簡単なので、どなたにでもできると思います。

住宅設備機器販売会社の「段谷産業」は、かなり以前に倒産しています。今回のような手抜きともいえる欠陥商品を販売していたなんて信じられないですね。全国には同じような事例がたくさん残っていることでしょう。

お役に立つ情報であれば幸いです。

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