S様からダイニングチェアーの板座面が割れたので修理できるかというご相談があった。
S様からのご相談
初めての問い合わせです。 写真のように座面が割れた椅子の修理は可能でしょうか。2脚です。 できましたら大まかな修理金額をご提示お願いします。
よくある座面板の接合部の剥がれです。
見覚えのある椅子だなぁーと感じた四代目。直ぐに安田屋家具店ライブラリーにある古い1991年のカタログを確認。
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直ぐに該当の椅子を発見。
ウィンザーアームチェア(No.781 ) 商品名「ララミー」という椅子です。32年前の価格が税抜き13,000円。現在とは比較にならないほど安価でしたね。
安田屋家具店からの返信
椅子の破損個所を写真で確認しました。よくある破損です。
座面板は数枚の板を接合して作られています。その板と板の接合部の接着力が弱くなりはがれたものです。椅子の形状から飛騨高山に工場がある「飛騨産業」の椅子です。修理は可能ですのでご安心ください。
修理方法は二つあります。
一つは「簡易修理」として、割れた座面の接合部を再接着する修理です。将来他の接合部が割れることも考えられますので、座面裏側に2枚の補強板を取付けます。補強板は椅子表面からはほぼ見えませんので違和感はありません。
尚、再接合後、接合部にはわずかな段差が生ずる場合がありますことをご了承ください。段差を無くすには座面表面を削って再塗装しないとなりません。すると修理費用が高くなりますので行っていません。
「簡易修理」の修理費用は1脚税込14,000円程度です。修理期間はお預かり後約10日程度です。お客様宅から当店、当店からお客様宅までの往復送料が別途必要です。岐阜市近郊であれば引取・お届けは当店が行いますので無料サービスします。
二つ目は「完全修理」です。
椅子を製作した工場の修理工房で行います。今回割れた以外の接合部分が今後同じように剥がれることがあるため、一旦椅子を分解します。座板は全ての接合部を割って剥がし、バラバラにした後、再度接着を行います。
その後座面表面を削り、再塗装を行います。そして背面部、脚部の棒を再度組み立てます。座面裏側に2本補強板を取付けます。
この修理後は、ほぼ新品同様になります。
「完全修理」の修理費用は1脚税込26,800円です。修理期間はお預かり後約1か月です。お客様宅から当店、当店からお客様宅までの往復送料が別途必要です。岐阜市近郊であれば引取・お届けは当店が行いますので無料サービスします。
ご検討賜り、修理される場合はぜひ安田屋家具店にご用命ください。
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