先日ご紹介した秋田県に工場がある「秋田木工」ロッキングチェアーの座面籐シート再張替と、背面籐シート張替が仕上がりましたのでご案内いたします。職人工房に送ってから約2週間後に都とせきました。

背面籐シートは「手編み仕上げ」となっています。

「手編み仕上げ」で張替えると張替費用が高額となっとしまいますので、背面木部枠の渕周りに溝彫加工を施し、一般的な「溝決め込み仕上げ」方式に改良しての張替としました。

座面裏側に前回張替時に取付けた籐皮を撚って作った補強材「十文字バンド」の弛みはありませんのでそのまま使用します。この補強バンドが座った時の荷重を受けとめ、籐シート材が下方に下がるのを和らげることで耐久性が向上します。特に座面面積が広いほど必要となります。

まずは張替後の座面です。

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7月 18, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

2022年に「秋田木工」製ロッキングチェアーの座面籐シート張替を行ったお客様から、再修理のご相談がありました。

座面・背面ともに「手編み仕上げ」で張ってありました。
2022年の修理時には、破れてしまった座面のみ張替を行いました。「手編み仕上げ」で張替えるとかなりの高額になるため、座面木部渕周りに溝を彫る加工を行い、一般的な籐シートの張り方である「溝決め込み仕上げ」に改造しました。

さらに強度を高めるために座面裏側に籐皮を撚った「籐バンド」を十文字に入れる「十文字補強」を行いました。

2022年当時の税込修理費用は「籐シート張替」18,000円+「溝彫加工費」7,800円+「十文字補強費」6,500円=合計32,300円でした。あれから3年が経過する前に座面籐シートが破れてきたとのことです。尚、座面サイズによって価格が変わりますのでご注意ください。今回の座面サイズは横幅430×奥行435mmです。

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7月 12, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

曲木家具工場である「秋田木工」製の食堂椅子(No.701-UU)の背面と座面張替修理を行いました。懐かしいロゴマークがついています。

現在はダークブルー色のモケット生地張りです。

20年以上経過していますので、座面中身ウレタンクッション材はペタペタに劣化しています。新しい材料に取替える必要があります。背面部分は通常の板張り仕上げではなく、表側から表裏面の布地が貼ってあります。

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5月 9, 2024 · Posted in 椅子張替え  
    

安田屋家具店でも販売している日本国産の曲木家具工場「秋田木工」丸型スツール【No.209-R】の座面張替修理を行いました。

座面が「板座」「布張り」「籐シート張り」の3種類ありましたが、年々籐シート材の品質が劣化したことにより「籐シート張り」は生産されなくなりました。現在は「板座」「布張り」のみ生産しているので、安田屋家具店でも実店舗での展示販売しています。

座面サイズは直径300mmです。木枠フレーム渕周りに溝が彫ってあり、その溝に籐シート材を決込む一般的な仕上げ方です。

籐シート材は「五分カゴメ編み」を使用しています。年数経過で人工的には出せないとっても味わい深いアメ色になっています。張替直後は白っぽい色となりますが、年数が経過するごとに色が変化していく楽しみがあります。

今回張替と同時に、籐シート材の強度を高めるために座面裏に籐皮を撚った「籐バンド」を十文字に取付ける「十文字補強」を施します。

お預かりして10日ほどで張替完了です。

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4月 25, 2024 · Posted in 椅子張替え  
    

先日ご相談がありました秋田木工製ロッキングチェアーの座面籐シート張替のために、岐阜市内のT様宅へロッキングチェアーを預かり行きました。

50年以上前のロッキングチェアーだそうです。祖父母様が使用されていたのですが、座面籐シートが破れ使われなくなってから長期間ホコリをかぶったままになっていたそうです。座面籐シートが張り替えられると安田屋家具店ホームページで知り、今回のご修理につながりました。

50年以上前の商品なので背面、座面ともに籐シートは手編み仕上げです。

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5月 7, 2022 · Posted in 椅子張替え  
    

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