先日、高松市内に工場があった高級家具工場 森繁(モリシゲ)が、令和5年4月20日に破産手続き開始決定されたことをお伝えしましたが、皮肉なことに森繁(モリシゲ)のリビングチェアーが、全国放送の長寿番組であり、誰でも知っている番組「徹子の部屋」に採用されていました。

黒柳徹子さんが座っているリビングチェアーを見た瞬間、四代目は「あっ!!」と声が出た。見覚えのあるデザインのリビングチェアーだったからです。特に肘部分に特徴があります。

輸入家具のようなヨーロピアンデザインだが、輸入家具とは違う洗練さがある。作りがしっかりしているのです。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
7月 7, 2023 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

6月5日に届いた手紙の中の1通が目にとまった。
「法律事務所」の文字に、???? なんだぁーと思ったわけです。

差出人名を見ると「川東法律事務所」
そして「破産者 株式会社森繁」、「破産管財人 弁護士 川東祥次」と明記してあった。

えっえっえっ!!!
なになになに????
株式会社森繁って、高松のあのモリシゲ???

戸惑う四代目。

昨年12月と今年1月に安田屋家具店として久しぶりにモリシゲ商品を販売したばかりではないか。あの時は担当の営業マンSさんが安田屋家具店に来店してくれたではないか。

確か3月にも来店してくれた記憶があるが、いつも通りのSさんだったけどなぁー。会社が悪い状況になっているなんて話は無かったなぁー。そんなことは話さないか。

いやぁー、まったく知らんかった。
あの「モリシゲ」が破産するなんて、夢にも思わんかった。

とり急ぎ、手紙の内容を確認する。
破産者株式会社森繁は令和5年4月20日午後0時、高松地方裁判所において破産手続き開始決定を受け、当職が破産管財人に選任されています。・・・・・・中略・・・・・・ずは株式会社森繁が貴社に対して販売を委託している商品の存否を確認させていただきたく、ご依頼申し上げます。つきましては、株式会社森繁の台帳の一部を同封させていただきますので、ご確認のうえ、ご一報をお願い申し上げます。・・・・・中略・・・・・貴社におかれましても買取の方のご検討よろしくお願い申し上げます。・・・・中略・・・・・。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
7月 3, 2023 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

 象谷塗りを扉に施した家具のご紹介です。
 四国 香川県の伝統工芸である漆工芸の一種「象谷塗」を扉部分に施した飾り棚を展示していましたが、製造中止となったため展示現品特別価格としてご販売させていただきました。製作工場は、香川県高松市にある『モリシゲ』という日本を代表する高級家具を製造している工場です。

 この飾り棚は、横幅1700×奥行450×高さ1900㎜あります。上段と下段は、本漆を使用した「クシ目象谷塗」の扉に黒檀を使用した取手がついています。中央部分はガラス扉となっていて、ご自慢の器などを飾っていただくスペースとなっています。もちろん内部は、飾り物を引き立たせるための照明がついています。

 本日、お客宅にお届けに行ってきました。
 お届けと同時に、お部屋作りのインテリアプランをご相談いただいておりましたので、この飾り棚を中心としたインテリアプランを実物の家具を持参してプレゼンテーションを行ないました。

 リビングルームは別にあり、リビングチェアーも揃っているので、このお部屋はくつろいだ時間を過ごしていただく癒しの空間として、ゆったりと座れるアームチェアーを1脚だけ置かれることをご提案いたしました。お部屋全体が明るいトーンなので、あえてアームチェアーの本革色は白色とし、木部フレームを濃い色にしてグッと引き立たせることをねらいました。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
4月 29, 2012 · Posted in リビングルーム  
    

 25年ほど前にご購入いただいたデスク回転椅子の具合が悪いとのご連絡を受けて早速お客様宅を訪問しました。

 四国、高松市に工場のある「森繁(モリシゲ)」の「ジャクソン」シリーズの商品でした。四代目もとっても懐かしい商品とのご対面です。この「森繁」は、日本を代表する良い家具を製作し続けているトップブランドですが、それは家具業界の中だけの話で、一般の方にはあまり知られていない工場です。かつては「森繁」という漢字名でしたが、最近は「モリシゲ」とカタカナ表記にしています。工場のロゴが「オリーブ」の葉をモチーフにしているので、「オリーブ印の家具」とも呼ばれていました。

 不具合な箇所は、キャスター脚のキャスターが外れてしまうことでした。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
11月 21, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 安田屋家具店ホームページも開設してから約3年目をまもなく迎えようとしています。岐阜聖徳学園大学の経済情報学部 河野公洋先生にお会いしていなかったら、今だに安田屋家具店ホームページはこの世に存在していなかったことでしょう。

河野先生、本当にありがとうございます。

 そして開設から今日まで、家具は使い捨ての粗大ごみとしてではなく、大切な想い出を刻み込んで末永くご使用いただきたいという願いから、様々な家具修理のご報告をさせていただきました。そのおかげで、ここ最近は各地より「こんな家具は修理できますか」「この金具はありますか」などなどのご相談をメール、お電話にていただくようになりました。1件1件実情に合わせて修理方法などに関してお伝えしております。「こんな家具は修理できるの??」なんてフト思い立ちましたら、何なりとお問合せください。最近の低価格路線の家具事情では、全て円満解決とはいかないかもしれませんが、お役に立つことがあるかもしれません。迷ったらどうぞ安田屋家具店にご相談ください。

 さて今回ご紹介するのは、「この家具の名前と製造年が知りたい」とのお問合せでした。知人の方から譲り受けられたリビングチェアーで、背面に「オリーブ印 森繁」のロゴがあったので、古いカタログを保管しているとの安田屋家具店のホームページをご覧になられてのご相談でした。

 どこかで見たような、見たことのないような・・・・・。
 「オリーブ印 森繁」のロゴがあったとのことだったので、まずは安田屋家具店に保管してある最古の森繁のカタログ1984年版を見てみましたが、どこにも掲載されていません。そこで1985年から2000年版までをチェックしましたが見当たりません。2000年以降にこのデザインの椅子を見た記憶がありませんので、最終手段です。四国は香川県、高松に工場があるモリシゲに電話です。以前安田屋家具店を担当していただいていた「新藤」さんが偶然にも電話口に出られたので、ことの経緯をお伝えして調べていただきました。

 モリシゲの資料庫にて調べた結果、この商品を製作していた頃の図面、カタログなどはすでに存在していなかったようです。そこでわざわざ古いベテランの営業マンに確認してもらって、ようやくわかったようです。商品名は「クリンガー」というリビングチェアーで、製作年は1970年~1976年ごろ、つまり35年~40年ほどの前の商品でした。新藤さん、ありがとうございました。

 このデザインの椅子は、現在ではモリシゲでも簡単に製作できるものではないと思われ、また製作図面もすでに存在していないので、復刻する場合はかなりの金額になるものと思います。大変貴重な椅子なのに、写真で見る限りは状態はとても良いようなので大切にご使用いただきたいものです。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
1月 24, 2011 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

次ページへ »

Verified by MonsterInsights