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膳戸棚リフォーム5

昨日膳戸棚のオイル塗装仕上げを行った四代目は、出社して直ぐに倉庫へ状況を見に行ったのでした。昨晩からワクワクして居ても立ってもおられなかったのです。

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おっおっーーー!! きれいに仕上がっています。 家具表面に触れても手にオイルが付くことはありません。オイル塗料は木部に浸透し乾燥しています。

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家具表面のこげ茶色と、内部の真新しい杉板の木地色のコントラストがなかなか良い雰囲気を出しています。これには四代目も満足満足です。あとはお客様にご満足いただけるかが肝心です。

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お客様から、引き戸の格子部分にガラスを入れて欲しいとのご依頼があったのですが、あえてガラスではなくガラスと同じ透明度の樹脂板を使用することにしました。ガラスに比べて軽いので、引き戸の動きがスムーズになるだけでなく、重みによる摩擦抵抗で敷板が磨り減るのを防止できます。

引き戸格子部分のサイズに樹脂板をカットして、戸の裏側にあてがい、四方周囲を樹脂板を押さえつけるようにして木棒で戸に針釘で固定させます。さあ、リフォームはすべて終了しました。 今からお客様宅へご配達です。今回設置する場所は、お客様のお仕事場である呉服店の接客スペースです。

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リフォームした膳戸棚を本来の食器収納として使用するのではなく、ご商売のアンティーク着物の収納、展示スペースとして使用されるとのことです。アンティーク着物を収納するので、膳戸棚内部はあえて無塗装の木地状態にしたのでした。内部もオイル塗装をしてしまったら、大切な商品であるアンティーク着物にオイルが染込んでしまうかもしれませんからね。

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ジャストサイズの着物用のお盆があったので、膳戸棚に入れてみます。おーー、バッチグーですね。

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置物を包んだ「たとう紙」もぴったりと引き戸内部に収納できました。お店の中でひときわ目立つ家具となりました。初めてみる人は100年前の家具だとは思わないでしょうね。

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設置後、お客様もご満足いただけたご様子を確認した四代目はホッとしたのでした。

今回のご修理費用は、洗濯・木部補修が税込み90,000円。背板・内部桟板の杉無垢材による張替も含まれて居ます。そしてオイル塗装材料費が税込み10,000円。合計で税込み100,000円となりまたし。お客様の当初予算よりも安価になりました。

岐阜市内のお客様でしたので、引取り・お届費用は無料サービス。さらに今回四代目が行ったオイル塗装作業費も無料サービスさせていただきました。

膳戸棚や桐たんす、帳場タンス、塗りタンスなどの古民家具のリフォームをお考えのお客様は、ぜひ一度安田屋家具店にご相談下さい。

ご遠方のお客様は、リフォームされる家具の写真とサイズを安田屋家具店にメールでお送り下さい。確認次第お見積させていただきます。

岐阜市近郊のお客様はメール、電話にてご連絡いただければ四代目がお伺いして家具を確認、または一旦お預かりしてリフォーム費用をお見積させていただきます。

尚、家具職人「柴山五郎」氏が健在であれば今回の費用でリフォームを行えますが、2016年現在75歳を過ぎておりますので、いつ仕事をやめるかわかりません。何せ本人でさえわからないことなので・・・・。

ちなみに柴山氏本人は「あと5年はできるな」といっておりますが・・・・・。

リフォームを安価にできるのは今のうちです。お早めにご検討下さい。

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2月 4, 2016 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

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