TOPページ » 家具リフォーム・修理 » 椅子張替え » この記事

1085DC(コスガ)背面張替

先日お問い合わせがありましたコスガ製食堂椅子「No.1085DC」の背面籐シート張替事例の過去写真がありましたので、続報としてご紹介します。5脚背面と座面を張り替えました。

背面は現在と同じ「四ツ目編み籐シート」材を使用しました。四ツ目編み籐シート材は強度が弱く、現在では使用されていません。以前は籐シート材の強度よりも椅子のデザイン性を重視して使用されていたのです。

安田屋家具店では強度が高い「五分カゴメ編み籐シート」材への変更をお勧めしています。カゴメが小さい「三分カゴメ編み籐シート」を使用すると五分カゴメ編みよりも上品な雰囲気になるのですが、材料費が高いのがネックでお勧めしません。

2022年までは五分カゴメ編み籐シートも三分カゴメ編み籐シートも価格差はあまりありませんでしたが、その後三分カゴメ編み籐シート材の価格が高くなってしまったのです。その背景には、籐シート材を手編みで製作しているインドネシアの職人が手間がかかるが値段が安いという理由で作らなくなったからです。

そのため特注という形式で製作してもらうため価格が上昇したのです。値上がり幅も半端でなく、従来価格の3倍ほど高くなってしまったのです。

さてお預かりした5脚は2週間ほどで背面・座面共に張替が終わりました。

安田屋家具店としては、無着色・無塗装の生地仕上げをお勧めしています。それは籐シート材に塗装を行うと籐材を塗料でコーティングして固めてしまうため、籐材の弾力性が失われ、破損しやすくなるからです。

しかし今回のお客様は張替前と同じ着色塗装仕上げをご希望でした。そのため張替後に塗装作業を行ったのです。

塗装後の籐シート表面に振れると、チクチクッします。これは籐材のけぱった部分が塗装により硬くなっているからです。使用されていくと摩耗でチクチク感はなくなります。

張替が終わった座面を取付けます。生地は合成レザーにしました。

新品同様にリフォームした食堂椅子は、新しい家族の想い出を刻み込み、愛着ある椅子になることを願っています。

今回のような食堂椅子の背面や座面の張替はぜひ安田屋家具店にお気軽にご相談ください。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
2月 23, 2023 · Posted in 椅子張替え  
    

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights