安田屋家具店

K様からJUKEN(住建)生クローゼット折れ扉に使用されている丁番が破損したので、取替え用の金具に関する問い合わせがありました。

ぱっと見、扉表面に直接金具を取付ける「直付けタイプ」金具だと思いましたが…、

金具裏面に円形状が確認できます。ということは扉側に金具をはめ入れるための円形溝が彫ってあるはずです。

やはり円形溝があります。
金具はこの円形溝にはめ入れる「堀込タイプ」金具になります。

調べてみると、JUKENが1994年4月～2002年9月まで製造していた金具です。残念ながらすでに生産中止で在庫も無くなり、現存しない金具となります。

扉に金具をはめ入れる円形溝のサイズが、直径50mm、深さ5mmまたは7mmと同じであれば他工場の金具で代替えできるのではないかと考えます。深さが5mmの場合、現在の金具は7mmの深さが必要となりますので、2mmの隙間を埋めるスペーサー材付の金具で代替えできます。

しかしこの代替金具をはめ入れる扉にあいている円形溝の形状と、JUKEN製金具の円形溝の形状が異なることがわかりました。

JUKEN製金具

　　　替金具

そのため代替金具を使用する場合、扉にあいている円形溝を彫り広げる作業が必要となります。円形溝を彫り広げないで代替金具をはめ入れた場合、形状が異なるため扉と扉との隙間が大きくあくこととなり、扉の開閉ができませんでした。

円形溝を彫り広げる作業をしない方法はないかと考えました。そして溝を彫らないで扉表面に直接金具を取付ける「直付けタイプ」金具を使用すれば代替ができると考えました。

この金具の裏側は平面で、扉表面に直接取付けるタイプです。JUKEN製金具をはめ入れる円形溝を外した位置にこの「直付けタイプ」を取付ければ代替ができると考えます。

ただし一つ問題があります。
金具取付位置の扉内部に芯材が入っているか、入っていないかです。通常扉の淵周りには芯材が入っている部分ですが、扉の構造によっては芯材が入っていないかもしれません。芯材が入っていないとネジが効かないので取付ができません。金具取付前にキリ等の道具で金具取付位置に下穴をあけてみて、芯材が入っているか調べる必要があります。

この金具は３６５日２４時間いつでも安田屋家具店オンラインショップにてご購入いただけます。

※円形溝を彫り広げて取替えたい場合は「直付けタイプ」金具ではない代替金具をご案内いたします。その際は円形溝の深さをご連絡ください。折り返しご案内いたします。