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よくある引出の前板外れ

引出修理で多いのが、「前板が外れる」・「底板が抜ける」です。
今回は食器戸棚の引出の前板が外れたため、再接合修理を行いました。

深さが浅い引出しのため、側板と前板は1本のダボで接合してあるだけです。丸ダボがポキッと折れています。側板・前板共にまずは折れてしまった丸ダボの除去を行います。また前板と底板がタッカー針で止めてあるので、丁寧に取外します。

いつも思うのですが、製作時にたっぷりと接着剤を使用して組立てれば、まず前板が外れることはありません。しかし接着剤をはみ出るくらいたっぷりとつけると、組立後に拭き取る作業が必用となります。そのため接着剤使用してある???、使用していない???、程度の微量しか使用しません。それは手間と接着剤の材料費を安価にするためです。だから壊れるんですよね。

お預かりして数日で修理完了。

折れてしまった丸ダボを除去した後、新しい丸ダボを取付け、たっぷりとボンドを塗ってから、圧着器具を使用して前板と側板を接合します。さらに強度を高めるために前板の後側(引出内部)に補強板を取付けます。通常は引出内部の前板と側板との接合部に三角の隅木を縦に取付けるのですが、今回の引出は深さが浅いので補強板を横に取付けます。

側板の外側から補強板をビス止めします。また前板とは接着剤とタッカー針で接合します。

引出裏面で底板と前板をタッカー針で接合します。これで完璧。何十年使用しても、もう前板が外れることはありません。

今回の修理費用は税込み6,000円です。(2024年3月)送料が別途必要です。

さあ、梱包してお客様宅へ発送です。

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