安田屋家具店の専属桐たんす職人。
【柴山 五郎】作の総桐無垢材で製作した洋服たんすが入荷してきました。

桐たんす職人【柴山 五郎】とは、先々代の「甚助」時代からのお付き合いで、かれこれ50年、安田屋家具店3代に渡ってのお付き合いとなります。良い仕事するんです。妥協しない頑固な職人です。でも気さくな人で、若輩の四代目も「シバサ」と愛称で呼ばさせていただいています。
【柴山五郎】の人物像
桐たんすを作り続けて50年【柴山 五郎】の口癖
【桐たんすの最後の仕上げは腕がものをいう】確固たる自信を持っています。
たんす本体は框組み、木釘仕上の贅沢な作りです。


さて今回入荷した洋服たんすは何の仕上げもしていない「木地仕上」です。本来であれば総桐無垢材なので「トノ粉仕上」となるところなんですが、少々事情があって「木地仕上」としました。その事情とは・・・・。
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実はこの洋服たんすの仕上げは「本漆塗り仕上」を行うのです。洋服たんす表面に本漆を塗ります。扉表面にアクセントとして漆の蒔絵も入れます。ただし扉・引き出し内部は当然木地仕上げのままです。

この漆塗り作業は四国・高松の工場で行います。もともと洋服たんすそのものも四国・高松の工場で一貫して製作する予定でした。ところが高松の工場には長さ190cm位の長い桐板が用意できないそうなんです。
当初は安田屋家具店から必要な桐板材を四国・高松の工場に送る予定でした。でも安田屋家具店には熟練した桐たんす職人【柴山 五郎】がいます。たんすの作りはまったく問題ありません。価格的にも材料を送って作るのと、岐阜で製作して送るのとあまり大きな違いが無いことが判明しました。(もちろんこれには【柴山 五郎】氏の多大なるご協力があったからこそではあります。感謝!!)それならばということで、安田屋家具店で本体を製作し四国・高松に送ることとなったのです。
入荷はしたもののどうやって送ろうかと考えていく中で、とりあえず上台・下台・扉の三分割でそれぞれダンボールで厳重に梱包することにしました。決まったダンボールなどありませんので、悪戦苦闘すること半日、宅配で送っても問題ないような厳重な梱包が仕上がりました。そしてどの宅配で送ろうかと考えていたとき、光明が見えたのです。安田屋家具店の前にスッと現れた大型トラック。 ・・・つづく・・・
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