東京のお客様からメールにて引き出し修理のお問合せがありました。
「引き出しの修理をお願いしたいと思っています。引き出しサイズは、幅25 奥行き45 高さ 前板(青い部分25 中板(白い部分)15cmです。まずはお見積りをお願いできますでしょうか?」

写真が添付されていました。

写真拝見すると、引き出しの材質はMDF材といって、木のくずを圧縮して固めたものですので、ネジも効きません。現状の破損状態を接着する方法では、直ぐにまた外れてしまいます。

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7月 5, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

先日、安田屋家具店のネットショップ「ぎふ楽市楽座」店にてご購入いただいたアングル丁番金具についてお客様からメールをいただいた。

「貴社から購入しました商品についてお伺いします。Rabbitのアングル丁番24-20仙徳色を購入いたしましたが、HP上の色と大分違いますが、(薄い)これが仙徳色なのでしょうか。取り付ける予定の、今までの家具に付いていた物はHP上の色なのですが、間違いがなければ、いたしかたありませんが、もし、濃い色の物があればお取替えいただけますか、ご返事お待ちします。」

すぐさまお客様にご返事です。
お送りいたしました金具の色でございますが、ご注文の「仙徳色」でお送りさせていただいておりますことを確認いたしました。RABBIT製のアングル丁番金具は「GB色」と「仙徳色」の2色しかございません。お送りいたしました金具の色以外ですと濃い色のGB色となりますので、仙徳色とはかなり違ってしまいます。また「仙徳色」に薄い色、濃い色があるのではなく、お送りいたしました色のみとなります。

仙徳色、GB色の違いの写真を添付しましたのでご確認下さい。もしGB色であれば、急ぎ取替えをいたしますのでご連絡下さい。RABBIT社に確認しましたところ、昔の仙徳色と現在の仙徳色とは若干の色違いがあるとのことでした。

安田屋家具店のHP上の色と現在ご使用の色とが同色に近いとのことでございますので、確認いたしましたところ、商品掲載におきまして極力画面上の色と実物の色を調整して当社のモニターにて色を合わせておりますが、モニターが変わることで色合い、色の濃さなどの色違いが出てしまいますので、実際の色と多少の違いがでますことをご理解賜りますようお願い申し上げます。

パソコンだけでなく、紙媒体での印刷物に関しても、商品の色の表現は非常に難しいですね。安田屋家具店のパソコン画面での表現色をいかに実物に近い色に調整しても、お客様宅のパソコン画面では、モニターなどの関係で微妙に色違いが出てくるので、本当に難しいです。

お客様からは直ぐにご返信がありました。

「早速にご丁寧なご返事をいただきありがとうございました。了解いたしました。、家具にとり付けて見ますと家具の色との調和も問題ないようです。お忙しいところ、お手数をお掛けして申しわけありませんでした。今後ますますのご発展をお祈りいたします。」

とにもかくにもよかったぁー!!!

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7月 7, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

先日ご紹介した引き出し修理の後日談です。

修理内容は、破損した引き出しの前板、スライドレールを取外し、同じサイズの引き出しBOXを製作して、前板、スライドレールを取り付けて、以前と同様に使用できるようにする方法です。同じサイズの引き出しBOXを製作すれば、なんの問題もなく修理は完了するはずです、でした・・・・・が。修理が完了した引き出しをお客様宅に発送して、しばらくしてメールが届きました。

「本日、引き出しを受け取りました。ご丁寧に対応していただきありがとうございます。引き出しもとてもきれいに作っていただき感激いたしました。」

よかった、無事引き出しも収納でき、お客様もご満足の様子。と、思ったのもつかの間、次の文章を見て凍りつきました。

「ただ大変申し上げにくいのですがせっかくきれいに作っていただいたのですが、引き出しを収納すると途中で何かが引っかかっている感じで動かなくなり収納することができませんでした。入れる時もちょっと今までのようにスムーズには入りません。引き出しの幅が若干、広がってしまったのでしょうか・・。写真を添付させていただきました。途中まで入っている写真が動かなくなってしまうところです。せっかくご親切に作っていただき引き出しとしても申し分ないのですが収納できないことには使うこともできず・・どうしたらいいものかとこまってしまいました。ご相談にのっていただけると幸いです。」

えっえー!!!
えらいこっちゃー。
引き出しが収納できなければ、修理が完了しない。な、な、なにが原因なんだ???

しばらくしてお客様から再メール

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7月 11, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

輸入家具の椅子のご修理相談があった。
近くのお客様だったので、早速見に行くと、デザイナーチェアーの雰囲気漂うダイニングチェアーだった。4脚の内の1脚だけ、座ると座面がぐらつくということでした。原因を探るために座面を押してみると、確かに背もたれ側の座面が下に沈み、グラついていることがわかった。

椅子の構造を見てみると、座面板が椅子前部の貫棒の上にのせてありビスで接合してあった。日本国産の椅子でもよくある構造である。次に背もたれ側を見てみると、日本国産の椅子では採用されない構造であった。

座面を固定させるために、背もたれの木部支柱に金属製のL型金具をビス止めで固定し、その上に座面板をのせてビスで固定させてあった。この椅子のデザインからして、座面板を固定させるための方法としてはこの方法でしか座面板を固定することができない。そして肝心の修理の原因を探してみると・・・・、

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7月 15, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

お客様宅からお預かりした椅子修理で、修理原因の金具の剥がれ部分を溶接するために、数少なくなった街の小さな鉄工所に金具を持参した。溶接を依頼すると意外な返答があった。

「これは溶接できないなぁー」

えっ・・・・・、

「これは鉄じゃないよ。鉄なら溶接してあげるけどさ、これは無理だね。これは真鍮だからさぁ、ここじゃあ溶接できないよ」

えっ・・・・、真鍮なの。真鍮は溶接できないの????、そ、そ、そうなんだ。

簡単に修理ができると考えていた四代目は、その後鉄工所の親父さんから、真鍮のことについて説明を聞きながら、次の対処をどうしようかと思い巡らせていた。

安田屋家具店にもどり、真鍮の溶接方法について調べる。すると真鍮は溶接方法での高温を加えると溶けて変形してしまうため、ロウ付け・はんだ付けなどの低温での方法を行なうそうである。真鍮をロウ付けしたり、はんだ付けしたりする工場を四代目は知らないし、安田屋家具店近くにはなさそうである。困った。

真鍮、しんちゅう・・・、

あっそうだ、真鍮といえば水栓金具に使用してる金属だ。水栓金具といえば、岐阜市のお隣、山県市美山には水栓金具工場が多々あり、四代目の知り合いがいたよね。早川バルブの早川社長、すぐさま携帯に電話して事情を説明して真鍮金具のロウ付けを行なう工場を知らないか聞いた。すると・・・・・、

「数量はどのくらいあるんですか?」と聞かれたので、小さな金具1個だけなんだけどと返事をすると、

「同じ金具の数量がまとまればやってくれる工場はありますが、1個だけというのを対処できる小さな工場は思い当たりません」、そりゃまっ、そうだろうなと思った四代目でした。早川社長に御礼をのべて、次なる手を考えたのでした。

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7月 19, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

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