以前ご紹介した、蒔絵入りの本漆塗り座卓の天板塗り直し修理が完了しましたのでご紹介します。

今回のご修理は、天板の一箇所にヘコミ傷ができてしまったので、そのヘコミをなくし、さらに天板全面を本漆で塗り直す作業です。ただし天板の両サイドには朱色の漆絵が描かれているので、その漆絵を消さないようにしなくてはなりません。

詳しくは「座卓のへこみ傷」をご覧ください。

座卓製作の本場、「独楽塗り」「象谷塗り」「後藤塗り」などの漆工芸の本場である四国は高松の職人工房に座卓を送ってから3週間、やっと修理が完了して届きました。厳重な段ポールで梱包してあります。

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ドキドキしながら荷物を解くと・・・・、
新品同様になった座卓の天板が見えます。

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ちなみに修理前はこんな状況でした。

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1月 11, 2015 · Posted in その他の家具修理  
    

以前にもご紹介しましたが、広島に工場がある「マルニ木工」のロングセラー商品「ベルサイユ」の食堂椅子の張替がありました。ご結婚当時に購入された商品とのことで、約25年ほど使用されているそうです。

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肘付き椅子2脚、肘無し椅子6脚の合計8脚です。椅子と同じシリーズの伸縮できる楕円形の大きなダイニングテーブルの塗り直し修理も同時に行うこととなりました。

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天板表面のポリウレタン樹脂塗装がボロボロにはがれてしまっています。突板もはがれている部分があるので、天板免の塗装を削り落とした後、新しい突板を貼り、ウレタン樹脂塗装を行い仕上げます。

さて話はベルサイユチェアーに戻しますが、お預かりした椅子を職人工房に持込んだところ、過去に一度張替えがしてあることが判明しました。背裏の布地の止め方が針釘を使用してあったのでピンと来たそうです。

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1月 17, 2015 · Posted in 椅子張替え  
    

製作工場は不明でしたが、一般的によくあるデザインのカバーリングタイプのソファーの張替え依頼がありました。修理前の写真を撮り忘れましたので、今回は張替え後の様子のみをお伝えします。

張替え前は白っぽい無地の布地でした。 カバーリングタイプなので、あまり厚手の生地は使用しなければと思っていたのですが、担当したスタッフから告げられた生地は、とても厚手のモケット生地でした。ムムムムムム。

職人に張替生地を伝えると案の定、「布地が厚すぎないかぁ!。カバーリングなのに、こんな厚いモケット生地だとちょっとしわになってしまうかもしれんなぁー」とのことで、そこをなんとかきれいに仕上げてね、と伝えるのがやっとでした。

さらに作業に取り掛かって数日後、職人から「モケット生地なので見る方向によって毛並みの方向による光の加減がかわり、薄色に見えたり、濃い色に見えたりしてしまうけど、縫製時に布地の毛並みの方向を変えて色が同じようになるようにしますか。ただしそうすると柄が逆になってしまうけれど・・・」と相談してきた。

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1月 21, 2015 · Posted in 椅子張替え  
    

飛騨・高山にある「飛騨産業」のロングセラー商品であり、代表的なカントリーデザインの椅子であるウィンザーチェアーDK286の修理が持込まれた。

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この椅子の修理で最も多い板座の割れ、さらに肘棒1本が裂けてしまっていました。

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裂けてしまった棒は、1本の木をロクロで引いて作ったものなので、寒暖の差や湿度の影響により、割れてしまったものと思われます。さてさてどうするか・・・・。

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2月 6, 2015 · Posted in その他の家具修理  
    

千葉県のK様からの切実なメールが届いた。
大変お忙しいところ、申し訳あれませんが、お力をお貸しください。我が家で25年程前に購入した食器棚は、大切に使ってきましたが、最近、右上のガラス入りの扉に蝶番(右側に付いています)が2個あるうちの上の蝶番がすり減ったものと思われ、左側のマグネットに隙間が出て、キチンと閉まりません。扉を右上にやや持ち上げるとマグネットにくっつきます。

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蝶番の部分を確認したところ、金属が擦り合って出来たと思われる黒色の鉄粉が付着しています。安田屋家具店ホームページにたどりつき、色々見せていただきました。蝶番を交換すれば、良いのでは・・と思っていますが、同じものがどれなのか? どうしても分かりません。大変恐れ入りますが、お力をお貸しください。

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食器棚は、三段で上段がガラス入りの扉、真中が引出し、下段が木製の扉となっており、上段と下段の扉(6個)にそれぞれ2個づつの蝶番が使われています。今のところ、調子の悪いのは、上段の右側だけです。蝶番には「Noema」と刻印があります。ご教示の程、宜しくお願いします。

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2月 22, 2015 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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