輸入総代理店ではないので無理のないことですが、度量の小さい「ASTORIA CHAIR」取扱店での金具部品調達が無理であることがわかったため、それでは直接イタリアの工場に問合せメールを送ることにしました。

メールの送信先は「BONACINA」、イタリアの家具工場のようです。

まずは日本語で「Astoria Chair」の破損状況と金具部品を送って欲しい、価格はいくらかを尋ねる文章を作成。その日本文を四代目の奥様に英訳をしてもらった。そして「BONACINA」ホームページのContactsページからメールを送った。

「about Astoria Chair from japan
Dear sirs,

I regularly use your product ‘BONACINA Astoria Chair’ in my house in Japan.
One of metal parts which fixes seat is broken. If you send this metal part, I would repair it by myself.

Enclosed (attached) please find a picture of the metal part which I need.If it is possible to send me exactly the same metal part (silver colour),please inform me the price and how to pay .

I really like your furniture and would like to use it for longer time.

I’m looking forward to hearing a good news from you soon,

Sincerely yours,」

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7月 29, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

イタリアの家具工場、BONACINA(ボナチナ)のAstoria Chair(アストリアチェアー)修理方法である金具部品交換以外で安価にできる修理はないか考えてみました。

はがれた金具部品を接合すれば問題解決するのですが、金属が真鍮のため通常の溶接ができません。ロウ付けという方法らしいのですが、安田屋家具店近くにロウ付けをしてくれる工場があるか調べてみましたが、それらしき工場はありません。

そういえば数日前に真鍮金具つながりで尋ねてみた早川バルブの早川社長からヒントをいただいていたことに気がつきました。早川社長曰く「当社でも1個や2個の修理には、はんだ付けで修理しますよ。はんだ付けでもいいんじゃないでしょうか」

な、な、なるほどはんだ付けか。
はんだ付けで荷重に耐えられるのかな、と思いつつ、はんだ付けをしてくれる工場を探しました。すると近所に1件ありました。通常は仏壇の真鍮金具などを製造している「加藤かざり屋」です。すぐに破損した部品を自転車に乗せて出発。安田屋家具店から自転車で5分ほどの「加藤かざり屋」さんに到着。

職人に金具を見せると
「これは真鍮だね。真鍮と真鍮を接合するならはんだ付けでできるね」と言ってくれました。耐久性も荷重に耐えられるようです。金具のはんだ付け、再塗装などを含めて12,000円程度の修理費用でした。部品交換の半値でできます。

その場でお客様に電話をして、修理費用をお伝えすると金具のはんだ付け修理で行なって欲しいとのご依頼を受けましたので、すぐさまその場で職人に金具のはんだ付けを依頼した四代目でした。

数日で修理が完了します。
その間に、切れてしまった背もたれの革紐を瞬間接着剤で圧着する補修作業を行うことにしました。

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7月 31, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

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