1週間ほどイタリア家具のBONACINA(ボナチナ)工場のAstoria Chair(アストリアチェアー)修理に携わっていて気がついたことがありました。
それはBONACINA(ボナチナ)のホームページを見たときに気がついたのですが、安田屋家具店でも取り扱っている「ハンギングEggチェアー」が掲載されていたんです。デザインはまったく同じ。それもそうですよね。デザインは同じNanna Ditzelさんなんですからね。
商品名で気がついたこと。
商品名は「EGG」になっていた。
以前ご紹介したように、ハンギングチェアーは世界的な呼称は「EGG」チェアーとなっています。日本だけが「ハンギングチェアー」と呼称していたんですね。今は安田屋家具店でも「ハンギングEggチェアー」と呼んでいます。
しかしそれにしてもBONACINA(ボナチナ)のハンギングEggチェアーは、安田屋家具店の商品とまったく同じにホームページ上では見えます。以前、BONACINA(ボナチナ)のハンギングEggチェアーはかなりの高価だと聞いていたんですが、いくら位なんだろうと思い工場に質問してみました。すると・・・、
「BONACINA(ボナチナ)は、Eggチェアのヨーロッパでの販売権を持っております。そして特に屋外タイプのハンギングEggチェアーが主流です。BONACINA(ボナチナ)のハンギングEggチェアーは、日本での販売権は持っておりません。
以前、イタリア家具の日本法人がBONACINA(ボナチナ)からハンギングEggチェアーの仕入れをした時に、日本での定価の約2倍価格だったそうです。さらに送料は別です。そして在庫があっても日本への到着は納期2ヶ月ということになるということです。またBONACINA(ボナチナ)では、ハンギングEggチェアー専用スタンドは販売していません。」
そしてさらに気になる情報が寄せられました。
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「BONACINA(ボナチナ)のハンギングEggチェアーは、安田屋家具店さんが取り扱っておられるハンギングEggチェアーを製作しているインドネシアの当工場でもちろん作っております。」つ、つ、つまり、安田屋家具店のハンギングEggチェアーも、超高級なイタリア家具であるBONACINA(ボナチナ)のハンギングEggチェアーも同じ工場で製作しているということだったんですね。ただ販売権をヨーロッパ、アメリカ、日本などと国によって細かく分けられているだけだったんですね。同じ工場で製作したハンギングEggチェアーだったんだ。
さらに工場からの情報は続きました。
「現在、イタリア経済の低迷もあり、インドネシアへの商品代金の支払いが悪く、FOB基準での営業ですから、船はイタリアについても入金がない場合は、商品を降ろさずにインドネシアに引き返すか?の話がつい最近ありました。この時は、結局商品代金の支払いがありドキュメントを送って決着したそうです。昔は、イタリアも籐家具職人がいたのですが、今はいなくなってしまい、イタリア家具のほぼ全てのラタン家具はインドネシアでの生産になっています。フランスのロゼ社とかヨーロッパの主要メーカーのラタン家具は、当工場ががOEM生産しているケースが多いです。
現在、インドネシア工場はアメリカ向け屋外樹脂ラタン家具の生産に追われて、日本向けの商品製作は5%切っております。当工場でのラタン家具は海外での評価がかなり高いです。」
岐阜の田舎の小さな町の家具屋の親父が垣間見た世界情勢でした。ワールドワイドだぜぇー!!
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