先日ご紹介した秋田県に工場がある「秋田木工」ロッキングチェアーの座面籐シート再張替と、背面籐シート張替が仕上がりましたのでご案内いたします。職人工房に送ってから約2週間後に都とせきました。

背面籐シートは「手編み仕上げ」となっています。

「手編み仕上げ」で張替えると張替費用が高額となっとしまいますので、背面木部枠の渕周りに溝彫加工を施し、一般的な「溝決め込み仕上げ」方式に改良しての張替としました。

座面裏側に前回張替時に取付けた籐皮を撚って作った補強材「十文字バンド」の弛みはありませんのでそのまま使用します。この補強バンドが座った時の荷重を受けとめ、籐シート材が下方に下がるのを和らげることで耐久性が向上します。特に座面面積が広いほど必要となります。

まずは張替後の座面です。

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7月 18, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

先日ご紹介したスツール座面の籐シート張替その後です。座面部分のみお預かりして約10日。張替が完了しました。

張替前

張替後

張替直後は、張替前と比較して白っぽい色となります。でも年数が経過するごとにアメ色に変色していき、数年後には破損前と同じような色になります。人工的には決して出せない、深いアメ色に変化することをお楽しみください。

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2月 24, 2023 · Posted in 椅子張替え  
    

36年前にパリのクリニャンクール蚤の市で購入され、何とか船便で日本に送った記憶が蘇られた想い出の曲木椅子の座面籐シート張替が仕上がり、ご自宅にお送りしたM様からお礼のメールが届きました。


            張替前

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7月 1, 2021 · Posted in 椅子張替え  
    

先日お預かりした古い古い曲木椅子の座面に張られている籐シート材の張替が完了しました。

お預かりした椅子は、36年前にパリのクリニャンクール蚤の市で購入された椅子でした。何とか船便で日本に送った記憶が蘇ったとのことです。 19世紀末から20世紀初めのパリの一番よい時代の カフェでたくさんのパリジャン、パリジェンヌに 奉仕したことでしょう。

張替後

張替えたばかりの籐シートは無着色・無塗装の生地仕上げのため白っぽい色です。年数が経過するごとにアメ色に変化していきます。張替前の色は、100年程の時が流れての色です。これから大切にご使用になられれば、100年後には張替前と同じような色になることでしょう。

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6月 30, 2021 · Posted in 椅子張替え  
    

先日お伝えしたかなり古い曲木椅子り座面に張ってある籐シート材の張替修理に関します続報です。

お客様に現在と同じ手編み仕上げでの張替と、一般的な溝決め込み仕上げに改造しての張替との二つをご提案させていただきました。ちなみに手編み仕上げでの張替は税込74,000円。溝決め込み仕上げに改造しての張替は税込23,000円。(2021年5月時点)

M様からのご返信
ご丁寧な提案を頂きまして、誠に有難うございました。 手編みの技を伝える為にはそれを選択した方が良いのでしょうが、それだけの費用はこの椅子とバランスが取れないし、また家計もうなづいてはくれません。

そこで、お示し頂いた代替案(溝決め込み仕上げへの改造)プラス補強で、安田屋家具店さんでお願いしたいと思います。椅子は直ぐにお送りしますのでよろしくお願いします。また、背もたれの外れ部分は当方で修理しました。木部が弱くなっていそうなので、あまり強く ボルトを締めませんでした。

数日して曲木椅子が届きました。

早速、職人工房に持ち込み張替作業に入ります。今回の修理期間は約2週間前後です。仕上がりまで今しばらくお待ちください。

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6月 28, 2021 · Posted in 椅子張替え  
    

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