先日ご紹介した飛騨産業が生産していたブナ材曲げ木加工のダイニングチェアー修理が終わり、安田屋家具店に届けれられました。修理前の状態は、曲げ木部分で接合された箇所が外れてしまった状態でした。さらに片方の外れた接合箇所は、お客様自身で瞬間接着剤で接合修理をされていました。不完全な修理なので、再度取外してから再接着をすることとなりました。

修理前

再接合箇所をご覧ください。全くわかりませんでしょう。

修理後

 接合箇所を拡大してみて見ましょう。
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 補強のために、接合箇所を再接着した後、クサビを入れてあります。

 木部全体に再塗装を行いましたので、見た目新品同様です。後はいずれ座面を張替えていただくようお勧めしました。木部はこれでまた長期間ご使用いただくことができます。お客様も大変ご満足いただけました。

 今回の修理費用は、両サイドの接合箇所の再接着修理で、税込18,000円でした。岐阜市内のお客様でしたので送料込みの価格です。他の地域の場合、送料が変動しますので修理価格も変わりますことをご了承ください。

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2月 8, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 飛騨・高山に工場のある「飛騨産業」が製作したふるーい、ふるーいダイニングチェアーの修理ご依頼がありました。ブナ材の曲げ木加工してある木部の接合部分が外れてしまったものです。以前にもご修理の御見積をさせていただきましたが、お客様が想定されていた予算よりも高かったためお客さま自身がご修理されたものでした。お客様自身で接合されてしまったので完全な接合とならず、再度外れてしまったため本格的に専門店に修理して欲しいとなったようです。

 お客様が接合修理した時に使用された接着剤の種類がわかりません。ボンドであれば水をつければ接着力が弱くなり外れるのですが、、、、。しかし多分すぐに接着したいとお考えになられ瞬間接着剤を使用されたことも考えられます。そうなると取外すのに手間がかかってしまいます。どちらなんだろうー???

 こちら側は、外れそうになったのでテープを巻きつけて固定してありました。

 こちら側がお客様が接着された箇所です。

 この接合箇所は斜めに切り込んで接合してあります。我々プロが修理する場合でも、丸棒であることもあり、接着した後固定治具で固定することが非常に難しい形態なんですね。一般の方がやれば、さらに難しいはずです。そのため少しずれた状態で接着されてしまっています。接着剤に何を使われたかを知るために、この接合部分に水を含ませた布地をまきつけてしばらく様子を見ることとしました。
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 ボンドであれば、接着剤が塗られた部分が白色に変化し、元のボンド溶剤に戻り接着力が弱まり簡単に取り外しができるのですが・・・・・。しばらく様子を見ましたが変化はありません。ボンドではないようです。ということは、瞬間接着剤のようです。うーーーーむ。四代目の手では少々難しいので職人の工房に運んで修理をしてもらいます。

 飛騨産業の椅子だとわかったのは、椅子背面にロゴが貼ってありました。ご存知「キツツキマーク」

 この椅子は大変貴重な椅子のようで、9月に開催された「飛騨・高山家具の祭典」展示会で「手を触れないでください」の注意ポップとともに歴代の椅子として紹介されていましたから。でも本当はこうして普段生活で使用されるダイニングチェアーなんですよ。さあ、職人の技術に後は託して、修理完成を待ちます。

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2月 4, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

昨日ご紹介した飛騨・高山に工場がある「飛騨産業」製作のダイニングチェアーNo.717の組み直し修理後をお伝えします。

—————-修理前————-     —————-修理後————–

修理前

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8月 14, 2010 · Posted in 椅子張替え  
    

約30年前にご購入された飛騨・高山に工場がある「飛騨産業」が製作したダイニングチェアーNo.717の修理依頼がありました。長年の使用により木部の接合箇所が全て外れてしまい、グラグラになっています。

背中の背棒が2本折れてしまっています。
折れてしまった背棒2本は新しく作らなければなりません。

接合部は完全に外れてしまっています。

飛騨産業のトレードマーク「キツツキ」マークがちゃんと張ってあります。

桟木と後脚との接合部分です。

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8月 13, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

昨日のクイズ「飛騨産業が製造したダイニングチェアーNo.725はどんな椅子でしょう」の答えです。

正解はこの椅子です。一度は見たことがあるのではないでしょうか。
飲食店の椅子としてもよく使用されています。
デザイナーは、葭原基 氏
1966年から2001年まで生産され続けていたロングセラー商品です。
USEDファニチャーとして、ここ最近人気が出ているダイニングチェアーです。
1968年にグッドデザイン賞を受賞しています。
1984年にはライフデザイン賞を受賞しています。

飛騨産業とは・・・
1920年、飛騨高山の有志12人が、飛騨地方のブナ材が、下駄の歯や木炭に利用される程度で、その豊富な資源が持て余されていた所に着目し、当時として は非常に民主的な完全株式の中央木工株式会社を創設。1935年には、曲木椅子や、折畳み椅子を、アメリカに輸出するまでに成長を遂げる。1943年、戦 時体制が進み、家具生産を一旦停止し、日本初の木製飛行機の機体制作を試みる。戦後、社名を飛騨産業株式会社に改称し、家具生産に復帰。高周波乾燥機によ る曲木法を導入し、背板などのカーブの緩い部分の乾燥に利用するなど、高度な曲木技術を用い、数々の名作椅子を世に出し続け、カントリースタイルのトップメーカーとしての地位を築きました。

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6月 24, 2010 · Posted in 商品紹介, ダイニングルーム, イスコレ  
    

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