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飛騨産業 アンデス

お客様から食堂椅子がグラつくので修理を依頼しに安田屋家具店に持込まれた。どうやら椅子の脚にひびが入っているのが原因のようでした。またお客様自身で修理された様子で、二寸釘がひびが入った脚に打ち付けて固定されていました。この釘の緩みが原因でもあります。

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それにしてもどこの工場の椅子か興味を持った四代目でした。なかなかしっかりとした作りのカントリーデザインの椅子です。飛騨産業のもっとも得意とするデザインなんですが、四代目も家具屋歴50年のスタッフも飛騨産業商品では見たことの無いデザインです。

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どこの工場の商品かの詮索はさておき、安田屋家具店専属の職人にて修理するために早速、工房に持込みました。 待つこと1週間。 本日、修理が完了しました。

ひび割れていた箇所の二寸釘を抜き、ヒビの入った箇所を強力な接着剤で固定させ、脚の接合箇所を再接着させて固定させました。釘の跡は埋め木をして隠しました。 グラつきもありません。 これでまた何十年とご使用いただけます。

次回は座面のクッション材がペタペタにへたっていますので、座面の張替えをお勧めすることにします。

と、そこに、20数年担当している飛騨産業のN氏がひょっこり来社した。修理が完了したばかりの椅子を見て一言。

「おっ、懐かしい椅子があるじゃないですか」
「えっ、これって飛騨産業の椅子???」
「そうですよ。アンデスと呼ばれた椅子ですよ」

この椅子は「アンデス」という商品名で、飛騨産業製作ということが分ったのでした。知らなかった。まだまだ勉強不足と実感した四代目でした。それにしてもN氏の自社商品の知識には脱帽です。若い担当者だったら知らない商品でしょうからね。

何十年と使用されてきていい味が出ています。
特に肘の部分。

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何十年と触るうちにほんのわずかずつ塗装色が磨り減り、下地の色がでてきています。もともとはこげ茶色だったのが、今ではライトブラウン色です。この色は人工的には決して出せる色ではありません。 また決して褪せることのないピカピカの艶も出ています。人工的に塗装で付けた艶ではないので良い輝きをしています。この状態の椅子を塗り直すなんてことはもってのほかです。このまま使用されるのが一番いいことだと四代目は思います。

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家具の最大のお手入れは手で家具を触ることです。触れば触るほど艶が出てくるんです。どんな家具も愛着を持って触れて使用すれば、味わい深い家具になっていくのが、今回ご紹介した「アンデス」椅子です。こんな風に使用されると、家具冥利に尽きますね。

5月 29, 2014 · Posted in その他の家具修理  
    

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