TOPページ »家具リフォーム・修理 » 家具金物(扉用アングル丁番etc) » この記事

簡単なスライド丁番金具取替

昨日に引き続き破損してしまったスライド丁番金具を新規の金具に簡単に取り替えられる方法です。今回ご紹介するのは、破損したスライド丁番金具とまったく同じ金具がない場合の簡単な取替方法をご説明をします。今回の例とするのは3枚開きの洋服たんすです。

s-IMG_1869

扉では上部に2個、真ん中に1個、最下段に1個と4個のスライド丁番金具がついていますので、この扉を例とします。

扉についている全ての金具が破損してしまっている場合は、他の扉の破損していないスライド丁番金具を取外して、落ちてしまった扉に取付けます。今回の場合は4個必要となります。金具を取付けたら扉を家具本体に取付けます。まだ新しい金具ではありませんよ。古い金具で扉を家具にまずは取付戻すことが重要です。なぜこんな手間がかかることをするかというと・・・・、

破損した金具とまったく同じ金具が新しく入手することができたら、ネジ穴は現在と同じ位置なので、こんな面倒くさい作業をしないでただ単純に金具を取替えてネジで取り付けて終了です。

し かし10年以上も経過した家具の場合、まったく同じスライド丁番金具が現存している可能性は低いんです。形状や構造がおなじであってもネジ穴位置やサイズ が多少変わってしまうことが多々あります。そんな時、元のネジ穴位置が使用できないので、どの位置に取付けてよいのかがわからなくなります。

ス ライド丁番金具の取付け位置は、長年家具修理にたずさわっている四代目でもいまいちよくわかりません。とくに代替金具を使用する時の修理は、取付け位置を 決めることがとても難しいのです。プロでも難しいので、一般の人にとってはチンプンカンプンなこととなってしまいます。

そこで破損した金具と同じものを使用することで、取付ネジ穴位置が現在の位置と同じです。ですから簡単に扉が取付けられるからなんです。古い金具を使って、スライド丁番金具を取替えたい扉を家具に取付け戻すことができれば、あとは簡単な作業です。女性一人でもできる作業なんです。

さて古い金具を使用して扉をたんすに取り付け戻したらば、扉中央の金具を外します。扉側の取り付けネジ、たんす本体側の取り付けネジを外します。(注意:写真は一番上の金具の場合です)

s-IMG_1863

s-IMG_1866

金具を扉側にはまり込んだ穴から抜き取ります。

s-IMG_1867

金具を取外した状態です。

s-IMG_1864

金具を取外したら、取り替える新しい金具を扉の穴にはめ込みます。はめ込んだ後、たんす本体側の金具部分をたんすの側板に押し当てて、ネジで金具を取り付けます。全てのネジを取り付けます。今回の場合は2箇所です。

s-IMG_1865

次に一番下のスライド丁番金具を同様の作業で新しい金具に取替えます。

s-IMG_1860

最後に一番上のスライド丁番金具を同様の作業手順で、新しい金具に取替取り付けます。

s-IMG_1859

s-IMG_1868

今回例としたたんすでは、4個の金具がついていました。上部に2個ついていますので、最上段のスライド丁番金具を取り替える前に新しい金具に取り替えておきます。

この作業手順で新しいスライド丁番金具に取り替えれば、複雑で難しいスライド丁番金具の取り付け位置を考える必要がありません。扉が取り付いている状態なので、扉の開閉に支障が出ることがない位置に新しい金具を自動的に取り付けられるんですからね。さらに扉がたんすに取り付いているということは、扉を支える補助が必要ありませんので、一人で作業を行うことができちゃうんです。一石二鳥の作業なんです。

そしてこれが新しいスライド丁番金具に取替えて、取り付けた状態です。

s-IMG_1861

上のスライド丁番金具が破損した古い金具です。そして下のスライド丁番金具は取替えた新しい金具です。詳しく見ると・・・、

s-IMG_1862

たんす本体側に取り付ける部分の位置がずれていて、元のネジ穴位置とずれていることがわかります。金具サイズも大きく後ろにずれています。古い金具の取り付け位置と大きく違っています。扉を外した状態で、この位置を割り出すのは、プロでも困難な作業なんです。でも簡単に出来ちゃうんです。

扉側の金具部分の取り付けネジは外面上2箇所となっています。扉が軽ければこれで十分なんです。がっ・・・・、プロの技はさらに続きます。

新しい金具に取替えて取り付けた扉をいったん取外します。この時の取外し方は、扉部分に取り付けた金具部分と、たんす本体側に取り付けた受け金具とに分けて扉を外します。理屈がわかっていれば簡単な作業ですが、一般の方にはちょっと難しいことだと思います。

扉側、たんす本体側それぞれに金具が取り付いた状態で扉を外した後、たんす本体側の受け金具に外面からは見えない箇所に取り付けネジ位置があるんです。重量の重い扉の場合にはこの隠れた部分のネジ止めを行い、耐久性を伸ばさせます。隠れた部分のネジを取り付けた後、扉側の金具をたんす本体側の受け金具に差し込んで固定ビスで外れないように固定させます。この作業が意外と難しくて、毎回スムーズにできないんです。

上記のプロの技は、金具の構造、理屈を知っているプロだからこそできる技術です、なので一般の方が行うことお勧めしません。せっかく扉が取り付いたのに、余計な作業をして扉取り付けができなかったことになるのが顛末ですから・・・・、ご注意ください。

以上が、スライド丁番金具を簡単に取り替える方法です。ちなみにプロの技を全てお教えすることは難しくて、結局経験数がものを言うってことでしょうかね。

なにはともあれお役に立てれば幸いです。一つでも粗大ゴミとなってしまう家具を減らしていくことにお役に立てれば光栄です。

11月 26, 2014 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

Comments

Leave a Reply