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クローゼット折戸直付け丁番

先日大阪府のH様からお電話にて、20年近く前に改装時にミサワホームに依頼して折戸式のクローゼットを作ってもらった。そのクローゼット折戸用丁番が破損したので、2年程前からミサワホームや工事を行った下請けの工務店に取替え依頼をしているのだが、なかなか修理をしてくれない。

そのため自分で取替修理を行おうと考えているので、クローゼット折戸用丁番についてのお問い合わせがあった。お話をお聞きすると、第一世代のかなり古い金具ではないかと想像した。

お問い合わせいただいた第一世代の金具はすでに生産終了していて、現存しないことをお伝えした。同時に同じ工場が機能性と耐久性を向上させた後継金具で代替えできることをお伝えした。

第一世代の古い金具は、金具裏側の円形部分を扉にあいている円形溝にはめ入れて、溝の内側でネジ止めで固定しています。破損した金具と、新しい代替金具とでは金具の厚みが違います。そのため扉にあいている溝の深さも違ってきます。

破損金具をはめ入れる扉側の溝の深さは5mm。

新しい代替金具の場合は7mmとなります。

そのため2mm代替金具の厚みが厚く、現在の穴にはめ入れると金具と扉表面との間に2mmの隙間が生じます。

金具は扉表面に密着していないと、扉開閉時に支障が生じたり、取付が不十分のため耐久性が落ちたりします。そのため溝を2mm深く掘る必要があります。しかし溝を彫るのは電動道具が無いと大変です。

そこで工場は2mmの隙間を埋めるための樹脂製のスペーサー材を金具に取付けた第一世代専用の代替金具を用意しています。これを使えば穴を彫る必要はなく、スペーサー材が2mmの隙間を埋めるため、金具と扉表面が密着した状態となります。(扉表面から2mmだけ金具が出っ張っている状態となります)

また金具の取付ネジ位置が変更となります。破損金具は扉にあいている溝の内側ですが、新しい代替金具は溝の外側でのネジ止めとなります。(下記写真の赤丸の位置) 通常溝の外側の扉内部には芯材が入っている場所なので、ネジは確実に効くはずです。

いつものように破損した第一世代の金具と、後継金具による代替金具との違いについて説明をしたのですが、お客様から何かが違うと言われた。お客様の破損金具の説明と、四代目が説明している話とが微妙に食い違っている。なぜだろう??

お客様が破損金具を写真に撮り、FAXで送るので確認して欲しいとのこと。届いたFAXを見て、四代目が想定していた第一世代の金具に間違いが無いことを確認し、お客様に連絡するのでした。  つづく

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3月 2, 2022 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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