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椅子の内部見たことありますか

皆さんががお使いになっているリビングチェアー、応接セットの内部を見たことはほとんど無いでしょうね。

普通に使用されていて内部を見る機会なんてのはありませんもんね。

なかなか見られないリビングチェアー内部、昨日ご紹介した張替のために分解した応接椅子が職人工房にあったのでご覧いただくことができます。

こんなことになっています。


           ↓ 分解すると

両肘がはずれ、肘全部の木部がはずれます。(背・座の布地は剥がしてあります)

後方から見ると


           ↓

背部分は木枠に「S字バネ」が取り付けてあり、その上にウレタン材が付いているのがわかります。

この木枠ですが、安価な商品だけでなく、輸入商品の高価な商品であっても、見てしまうと「エッ!!」と驚いてしまうような粗悪な木材を使用しているものをよく見かけるようになりました。中身がわからないからといって、見えない部分の材料を落とし、儲けています。特に輸入商品に多いですね。

お客様から預かった椅子張替時に内部の材料を見て、我々専門家でも「エッ、こんな材料使う??」と驚いてしまうことが多々あります。

 肘の内側部分

本体と接合する部分になる肘の内側には、ダンボール材(厚紙)を貼り付けてあります。

カリモク・マルニなどの工場だけでなく、多くの工場の作り方に共通している材料使いです。

ダンボールですからね。初めて四代目が目にした時は、さすがに驚きました。「えっ! ダンボール???」ってね。

ただ四国・高松に工場がある「モリシゲ」だけは、いまだかってダンボール材を内部に使用しているのを見たことはありません。

 肘外側

肘丈夫の前部に突き出ているダボは、手掛け部分の木製部材を取り付けるためのダボです。接着剤で接合してあるので取り外すときはダボを折らないよう慎重に取り外します。

皆さんがお使いのリビングチェアーの内部は、大方こんな感じです。

実物を見るときっともっと驚かれると思います。

布地を張ってしまうとまったく内部の材質などはわかりませんからねぇー。

安田屋家具店では、いろいろな工場の椅子張替を行っていますので、どの工場がどの程度内部の材質を落としているか、あるいは見える部分も見えない部分も手を抜かずちゃんと作っている工場なのかを知っていますので、リビングセットをお勧めする時にはこのことをじっくりとご説明申し上げています。だから安心なんです。

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4月 6, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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