ここのところ飛騨・高山の家具のご修理依頼が続いています。
今回は、キツツキマークで知名度がある【飛騨産業】のダイニングチェアーです。

裏面に「キツツキマーク」が貼ってあります。

ブナ材を使用した曲げ木家具です。
背もたれ支柱の接合してある部分がはがれてしまいました。再接着修理です。

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6月 23, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

以前ご紹介した【 チターノ 】製ラブソファーの張替ご修理をご用命いただきました。

【 チターノ 】とは、カリモクの子会社というか、別ブランド名で商品を出していた会社です。カリモクは日本国内では最大の家具工場であるため、大型家具店から街の小さな家具店までカリモクブランドの商品を扱っていました。するとカリモクの同じ商品を隣接する家具店に展示しずらい事情があり、ほんの少しデザインと張り地を変えた商品をカリモクとは別のブランド【 チターノ 】という名前で供給していた時代がありました。現在では【 チターノ 】社はなくなり、カリモクブランドのみとなりました。

今回張替えますラブソファー、2人掛けソファーですが・・・・・、

こんなデザインです。両袖が木製で、新聞・雑誌が入れられる収納部分が付いています。

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6月 30, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

バラバラに分解してしまった引出しをお持込になられました。

カリモク製ではないかと思われるサイドボードの引出しだそうです。
引出し部分は桐材でできています。
前板は、多分ブナ材でしょうか・・・。

しかし、まるで分解したかのようにここまできれいにバラバラになるとは・・・・、ある意味難しい仕業です。
お客様自身でボンドをつけて修理しようかと思ったそうですが、でもやっぱり専門家に修理してもらおうと思い安田屋家具店に持参されました。お客様のこのお考えは大正解です。

一見修理は簡単そうに思えますので、お客様自身でやられるケースは多いです。ただお客様宅には修理道具が完全に揃っているわけではありませんので、ボンドを糊付けして組み立てることだけを行われます。肝心なのはボンドを糊付けして組み立て、さらに固定治具で糊付け部分を圧着させないとボンドの接着効果が得られません。この固定治具をお持ちでないので、ボンドの接着効果が薄く、またバラバラになってしまうケースが多いです。さらに接着する時に固定治具を使用しないと、形がいびつな状態で固定されてしまうので、接着後家具本体に引出しが入らなかったりするケースも多いようです。

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ボンドを糊付け後、固定治具を4本使用して1日圧着させておきます。
この時に四角形がいびつにならないよう水平な場所で組立作業を行います。

1日経過した後、固定治具を取り外します。
さらに強度を増すために、四隅に三角形の補強材を糊付けし、さらに釘で固定させます。

これで完璧です。
多少乱暴に使用されても、もうバラバラになることはありません。
今回の修理費用は、安田屋家具店にお持込いただいたこともありますので、税込5,000円です。修理期間は、お預かりして二日後にはお渡しできます。

このような引出し修理の場合、ご自宅に固定治具などの道具が十分揃っている場合は、お客様自身でご修理はできます。道具が揃っていない場合は、ご自身で修理されるのはやめられた方がよろしいですよ。固定治具がないと圧着できませんので接着力が弱く、さらには形がいびつになったりしてしまいます。

よくお客様自身でボンドで接着をしたけれどうまくできなかったからやり直してほしいとご相談をいただきますが、お客様が糊付けされたボンドを除去することがとても大変なんです。ボンドの場合は水をつければある程度接着力が弱まり、再度分解することができる可能性が高くなるのですが、こういう場合に限って強力に接着している部分が多々あり、分解することができないことのほうが多いです。分解できないと、再度接着・圧着しなおすことができないので修理不可となってしまいます。また瞬間接着剤を使用されると最悪です。もう壊れた状態に戻すことができません。この場合は、引出しを作り直さなければならなくなりますので、修理費用が高くついてしまいます。

やはり修理はプロに任せるのが一番です。
【 生兵法は大怪我のもと 】と昔のことわざにもありますから・・・・。
くれぐれもご注意ください。

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以前お預かりした20年少々前のカリモク製応接セット、リビングチェアーではなく、やっぱり応接セットと言いたいデザインです。ソファー×1脚、アームチェアー×2脚の張替が完了いたしました。使用した布地によってイメージもがらりと変わり、見違えるほど良いリビングセットになりました。お預かりした時は、金茶色の「金華山織り」と呼ばれる柄部分に凹凸があるモケット布地でした。

詳しい内容は2010年4月6日の「椅子の内部見たことありますか」をご覧ください。

背面は、

この椅子が、現在のインテリアにマッチするようになりました。

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7月 14, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

昨日ご紹介したカリモク製のソファー3点セットをお客様宅に設置に行きました。
ソファーセットを張替のためお預かりしている間に、お部屋も少しリフォームをされたようです。床に敷き詰めてあったカーペットを剥がし、フローリング床に戻されました。フローリング材も昔のとってもいい材料を使用してあります。

逆光となってしまい少々わかりづらくてすみません。

以前お買い求めになられていた想い出のレースを背面・座面にかけられました。

そして家族の歴史と想い出として、以前張ってあった布地の良い部分を取り残して、テーブルクロスとしてお渡ししました。お客様にはとってもお喜びいただきました。お預かりした時からの安田屋家具店スタッフのアイデアでした。お預かりした時点で椅子前面部分は汚れてしまっていましたが、背面部分はある程度お買い求め時のままの色あせていない布地部分がありましたので、椅子張り職人さんに剥がした布地は捨てないでと伝えておきました。剥がされた布地の山から、良い部分のみを探したらほんの少しの部分しかありませんでした。

今回使用した布地は、10,000円/m単価の布地を使用しました。
布地の張替だけでなく、背・座面内部のウレタンクッション材を新しく取替えました。
特に座クッションは、お客様のお好みの硬さに調整するため、何度もサンプルを作って決めました。また椅子本体座面内部のスプリングはへたっていましたので、ウエビングテープで補強をしました。座り心地はお買い求め当時のクッション性の良いものに戻りました。

今回の張替え費用は、3人掛けソファー×1、両肘椅子×2の3点セットで、税込278,000円でした。ちなみにカリモクで張替を行ったら恐らく50万円以上の張替金額になるのではないかと思います。カリモクの場合、自社製品であっても10年以上経過した商品とか、製造中止になった商品の張替は安田屋家具店の職人よりもはるかに高くなるケースが多いですね。そのかわり現在も製造している商品の張替の場合は、安田屋家具店の職人よりも安いか同じ価格であるケースが多いことも事実です。カリモク直接の場合は、張替商品によって価格が変わりますので吟味しなければなりません。なお、今回のお客様は岐阜市内でしたので、張替費用に「引取」「お届け」の配送費は含まれています。(岐阜市近郊以外への配送料は別途となります) 

岐阜市近郊のお客様でソファーの張替をお考えになられていましたら、お見積もりは無料ですので一度安田屋家具店にご相談ください。お待ちしています。

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