昨日の続き

昨日お預かりした帳場たんすの引き出しの裏側を見てみたら
なんとそこには墨文字で「天保7年・・・・三月」と書かれているでは
ありませんか。

天保7年ていつなんだろう。天保の飢饉は歴史で習ったことがあるけれど
え、え、江戸時代ってこと???

歴史書を調べてみると「天保7年」は山岡 鉄舟(やまおか てっしゅう)が生まれた
日だそうで(天保7年6月10日)、西暦では1836年ってことは、
今から173年前ってこと・・・・。

天保の飢饉の真っ只中であり、翌年には大塩平八郎の乱がおきてる。
そんな時に作られたたんすなんだ。いやぁーー、オドロキました。

別の引き出しの裏には製作者の職人名が書かれてありますが、
擦り切れてしまっていて読めません。「・・・・・・助」と書かれているようです。

いやぁー、大変なものをお預かりしてしまいました。
性根を入れてきれいにリフレッシュさせましょう。

仕上がりましたら、後日談を掲載します。たぶん10月ごろの予定ですが・・・。

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25年前のダイニングセットリフォームのご相談があり見てきました。

椅子の木部に(KASHIWA)のプレートがとりついていてました。
飛騨・高山の「柏木工」が製作したダイニングセットです。

25年前のつくりは手間がかけてありますねぇー。
今の柏木工さんでは、これだけ手間をかけた商品は少なくなりましたからねぇー。

 

今の柏木工にはないクラッシックデザインでした。
張生地はモケット布地で、25年の汚れがかなり目立っています。
今回はダークブラウン色の合成皮革で張り替えます。

ダイニングテーブルはなんと2メートル40センチの長さです。

テーブル天板には真鍮のモールが組み込まれています。

今とは大違い。本当に手間をかけてあります。最近このように手間をかけられた
家具を見ることがなんだか少なくなってきているようで・・・・。少々寂しいものです。
テーブルは全面塗り直し修理を行います。

椅子は全部で8脚。当時のご購入金額はかなり高価だったと思います。
25年経過してもテーブル・椅子ともに木部のがたつきはなく、しっかりとしています。

そして今回のリフォームで少なくとも同じ25年以上は使用され続けていくことでしょうね。
リフォーム後にまたご報告いたします。

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6月1日にお預かりしたダイニングチェアー8脚の張替えが仕上がりました。

飛騨・高山の柏木工が25年前に製作していたダイニング家具です。
今の柏木工の商品アイテムにはないクラッシックデザインの手間をかけて
じっくりと作られた飛騨の匠の技が感じられます。

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いかがでしょうか。
モケット布地から合成皮革に張り替えました。

かなりイメージが変わったと思います。背・座面とも表面の張生地を張り替えただけでなく
中身ウレタンクッション材も入れ替え、補充を行っています。

安い張替え修理は、表面の張り生地のみの張替えだけで、中身のウレタンはそのまま
使用するってことが多いので注意してくださいね。

昔からよく言います「安物買いの銭失い」って。くわばらくわばら。

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5月20日にアップしました「80年前の座卓」の塗り直し修理が
完了いたしましたので、★★「よみがえった80年前の座卓」★★
として、どう変わったのかをご報告いたします。

お母様がご婚礼時にお嫁入り道具として持参された「座卓」で、
サイズは幅850×奥行750×高330㎜とコンパクトなので、座卓以外として
リビングルームのセンターテーブルとしても利用できます。

 お預かりした状態です。

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
       新品同様にリフレッシュしました

 見違えるほどきれいになりました

80年前当時はおそらく擦り漆仕上げがしてあったと思いますが、
今回はウレタン塗装仕上げで塗り直しました。

今回のご修理費用は座卓全体を塗り直して、消費税込み38,000円(運賃別)でした。
こうしてよみがえった座卓は、新しい想い出と歴史を刻み込まれながら、また80年の
歳月使い続けられることを願うばかりです。

家具のご修理をお考えの際は、一度安田屋家具店にご相談ください!!

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23年前に当店にてご購入されたダイニングチェアーのご修理相談があり
早速商品を見てきました。

その椅子は今も現役で生産・販売している、もちろん当店にても展示展開している
椅子です。

その椅子とは・・・、スウェーデンのデザイナー、ブルーノ・マットソン氏(1907~1988)
デザインの、日本と北欧の融合ともよべる成形合板家具の傑作コレクション、天童木工の
MAシリーズでした。

材質はブナ材、背もたれ部分に四つ目籐シート張りです。
座面クッションは、簡単に取り外しができるようにボタンで取り付けてあるだけなので
張り替えるのではなくクッション取替えでメンテナンスができる、長ぁーーーぃ使用期間を
考えて作られている椅子です。(現代の使い捨て椅子とは大違いですネェー)

23年経過すると本体木部のブナ材も、人工的には絶対に出せないアメ色に変化しています。
当店に6月初旬に展示した同じ椅子と比較した写真がコレです。

 

左が23年前の椅子、右が新品の椅子です。
色の違いがわかりますでしょうか。アングルを変えてみると・・、

23年経過した椅子も、ご購入当時のもともとの色は、左の新品の椅子と
同じだったのですが、年数が経過するごとに自然に色がアメ色に変化しています。

今回ご修理相談の内容は、背もたれに張ってある籐シートが破れたので
張り直してほしいとのことでした。現状はこんな状態です。

拡大すると、破れ箇所が広がりつつあります。

天童木工では現在、天然の籐シートの品質・耐久性が年々悪くなるばかり
のため、以前のように自信を持って製品が生産できないとのことで、
この籐シートは、耐久性を考えた樹脂製シートに仕様変更しています。
ただ天道木工のすごいところは、樹脂シーといえども天然籐シートの
雰囲気をそのまま残した作りとなっています。

この辺が安物家具とは違うところですね。
この違いはぜひ現物で確認していただきたいところです。

お客様は樹脂製よりも天然の籐がいいとのことで、耐久性を持った
天然籐シートで張り替えることを考えなくてはならなくなりました。

難しぃぃーーー!!
天童木工では天然の籐シートで修理できないので、籐職人によって修理するしかありません。

しかしこの籐職人の選択が問題なのです。

かって当店でも地場の籐職人に張替えをさせたことがありますが、張替え技術は
あるのですが、現状張ってある籐シートを取り外すときに、椅子本体木部に傷をつけて
しまうことが多々あったのです。

長年全国の籐職人を探した中、修理価格・技術・仕上がり状態を見て判断した結果
現在当店が自信をもってご提案できる【 籐製品の鉄人 酒井職人 】にたどり着いたのです。

今までに何十件と酒井職人による修理を行いましたが、いずれもお客様にご満足
いただいております。

今回の張替え修理も、どんな状態になったのか仕上がりましたらまたご報告いたします。

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