3人掛けハイバックソファーの張替えについてのお問い合わせがあり

早速見てきました。

背もたれ、座面、両肘部分の表面、人が座った時に身体が触れる部分には

本革を使用し、身体の触れない外回りに関しては合成皮革を使用した

「半革仕上げ」商品でした。

今から約15年ほど前にご購入されたとのことです。

一番良く座られる場所の本革表面が剥がれていてひび割れが起きていました。

クッション内部はそれほどへたっていないように感じましたが、張り地をめくり

中身ウレタン材の状況を確認すると。15年経過しているので多分劣化している

ことでしょう。

なんとなくデザインは「カリモク」製によくあるデザインだったので、ラベルを確認すると

当時、カリモクの子会社というか、別ブランド名というか、カリモクグループの商品である

【 チターノ 】のラベルを発見。 

現在と同じ表面は本革、外回りは合成皮革で張り替えることとし、革色は現在と変える

ことをお勧めして、見積のためのサイズを測り、後日ソファーをお引き取りする日時を

打ち合わせしたのであります。

張替え完了しましたら、どのように変わったのかまた写真でご報告します。

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7月 2, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

 先日お預かりしたスウェーデンのデザイナー、ブルーノ・マットソン氏(1907~1988)
デザインの、日本と北欧の融合ともよべる成形合板家具の傑作コレクション、天童木工の
MAシリーズ ダイニングチェアー背もたれ籐シート張替え修理が仕上がってきました。

      
      Before (張替え前)            After (張替え後)

 23年間の使用によって籐シートが破れてしまったのですが、本体、座シートクッションは傷んでいないので、想い出が刻み込まれて愛着があるこの椅子を修理したいとのご相談でした。
 製作した天童木工では樹脂性シートに仕様変更されているため、「天然籐シートを使用してほしい」とのお客様のご希望にこたえるため、当店の【 籐製品の鉄人 酒井職人 】にて張替えを行いました。

 今回使用した材料は、籐四つ目シート 生地仕上げ(無着色)、仕法は、溝決込み仕上げです。
籐シートは着色すると糊付けしたような状態となり伸縮がしにくくなるため破れやすくなります。
張替えの場合は【 生地仕上げ 】をお勧めします。

 仕法の溝決込み仕上げとは、籐シートが張ってある周囲に溝が切ってあり、その溝にシートをのせてから、丸い籐芯で籐シートを溝にはめ込み留める仕法です。

 一般的な溝決め込み仕上げでは、籐シートや籐芯を止めるのにエアーネイル(ホッチキス針を大きくしたような釘)を使用しています。修理の場合、このエアーネイルを取り外すのに一苦労します。

というのもとりバス作業で、本体木部フレームを傷つけてしまうことがあるので、本体を傷つけないよう細心の注意が必要となります。しかし細心の注意をしても、一般的に製作するときは修理するときのことを考えず製作していることが多く、しっかりとエアーネイルを打ち付けていることが多くて取り外すときに若干本体木部に傷がついてしまうことがあります。

当店で修理する場合は、エアーネイルを使用しません。

本体フレームの色は23年経過したことにより決して人工的には出せない自然な黄金色(アメ色)に変化していますが、今回張り終えた籐シートはまた張りたてなので白っぽく目立ちます。しかし年数の経過とともに籐シートも徐々に黄金色(アメ色)に変化し、フレームの色と一体化していくことでしょう。

  Before (張替え前) 

 After (張替え後)

籐シートの張替えのご相談はぜひ一度安田屋家具店にご相談ください。
現在の状況写真と張り替える部分のサイズをメールにてご連絡いただければ無料にてお見積もりさせていただきます。

籐張替えのご相談は、こちらへどうぞ!!

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7月 13, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

15年ほど前にご購入されたダイニングチェアーの張替修理のご相談があり、商品をお預かりしてきました。

デザイン的に日本ビクターが販売していたダイニングチェアーではないかと思います。基本的にパイプチェアー構造で、4本パイプ製の脚が座面と背もたれを接合している仕組みです。

 背もたれを外した状態

座面は丸型合板にウレタンクッション材をのせて張地を張り、パイプ脚にネジで接合しています。

背もたれは、丸型パイプに張地を止めるためのタッカー釘打ち付け用の木枠を一部取り付けてありました。
座面と同様、パイプ脚にネジで接合する仕組みです。

張る部分の面積は少ないのですが、背もたれが丸く、さらに曲線構造なので、かなり手間がかかる構造となっています。

今回は赤いビニールレザーを張地に選択されました。
お預かり前よりも、ぐぐっと華やかなダイニングチェアーとなりました。

 

座・背面ともに中身ウレタンクッション材を新しいものに取替え、1脚税込み15,000円で仕上がりました。
新品となったダイニングチェアーは、ご家族の新しい歴史と想い出を刻み込みまた同じ使用年数だけ末永くご使用いただけることでしょう。

安田屋家具店では、積極的に家具の修理・メンテナンスをお受けしています。
大型店を中心に、大量生産・大量消費・大量破棄が中心となった販売方法のため手間がかかり、利幅の少ない「修理」「メンテナンス」はしなくなりました。
小さな町の家具屋さんも、最近は家具の修理をしなくなったとお客様からよくお聞きします。残念なことです。

ただ椅子張替職人のみならず、いろんな分野での職人さんの後継者がいない現状、家具修理に携わる職人が地元にいなくなった地域も増えています。
家具修理で困ったときは、ぜひ安田屋家具店にご相談ください。

メールにてお問い合わせいただければ、適切なご修理方法をお教えいたします。
お問い合わせ・ご相談は無料です。
なんでもご相談ください。

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8月 2, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

  安田屋家具店のメンテナンス部門として、こんな内容の作業もしています。 今回は、30年ほど前にご購入されたご婚礼家具の洋服たんす、和たんす(着物を収納するたんす)の開き扉、整理たんすの引き出しにカギを取り付けてほしいとのご依頼でした。 木製家具にカギを後から取付ける場合、簡単にできるものと、難しかったり、諸条件で取付けられないものがあります。
 

 まず扉ですが、ご購入当時からすでに既存のカギが付いていました。ただたんす用のカギの種類は2種類ほどしかなく、またカギは全て共通で、1個づつ違うカギにすることはできません。ご依頼内容は、洋服たんすと和たんすのカギが別々になることを望まれていました。そこでたんす用のカギではなく、シリンダーカギを取付けることとしました。

 シリンダーカギの場合は、1個づつにカギ番号があるので、洋服たんす・和たんすのカギが別々のカギにすることができます。

 下のカギは、ご購入当時から付いている既存のカギです。上部のカギが、今回新しく取付けたシリンダーカギです。今回は、扉に2箇所のカギが取り付いたわけです。

 引き出しですが、現状のカギがついていない状態です。

 引き出し前板が額縁デザインで凹凸があり、非常にカギ取付けが難しいタイプでした。
 引き出し前板に鍵穴を開け、引出し内部にカギ取付け用の細工を施し、全部で10杯完了するのに約2時間ほどかかってしまいました。完成した状態は・・・・、

 中央にたんす鍵穴がつきました。引出しの構造上、シリンダーカギの取付けはできませんでしたので、たんす用カギを使用しました。
 取付け後のデザイン的な違和感もなく、お客様から「昔から付いているみたいな状態でよかった」と喜んでいただけました。

 ちなみに費用ですが、カギ1個取り付けに付き金具・工賃込みで1,500円。別途出張費が必要となります。

 安田屋家具店では、木製家具のことでしたらどんなことでもご相談にのりますので、家具のことで困ったことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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美容室の待合にて使用されている椅子の張替のご相談がありました。

早速見に行きますと、本体がパイプチェアーで、背もたれと座面が一体になったビニールレザー張りのカバーがパイプチェアー本体に被せてあるタイプでした。

背もたれ裏面中央のチャックを外し、

座面の前部と左右の座裏に取り付けてあるカバーのマジックテープを外すと、

スッポリとカバーが剥けました。お客様はオドロキの眼で、キョトンとしていました。

うーーーーん、ちょっとやりにくい構造ですね。きちっと型を出さないとしわになってしまいますから・・・。

「張替えというより、新しくカバーを製作する方法となります」とご説明すると、お客様から「座面のクッションがペタペタになってしまっているので、なんとかなりませんか??」

なるほど、価格を下げるためにスポンジともいえるウレタンクッション材に化繊綿が乗っかっているだけの座面中身の構造という衝撃の事実を見てしまった四代目は、この椅子のお買い求め時の価格を考えると・・・・、クッションカバー制作費と同じくらいになってしまうかなと悪い予感が走りました。

座面クッション材に関しては、スポンジともいえるウレタンクッション材だけでは、芯がないので座った時に圧縮されてしまい、板座に座ったのと同じことになってしまいます。

ウレタンクッション材の下に、芯となる硬いチップウレタンというものを入れないといけないのです。

このチップウレタンは、もともとECOな材料です。

というのもウレタンくずを細かくして固めたものなので、限られた資源を有効に、また再利用しているわけですから、環境にやさしいエコ材料なんです。皆さんの座っている椅子にも見えない部分で使われていることと思います。

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9月 15, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

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