安田屋家具店のショールームは1階から2階まで全面大きなガラスが特徴です。

 現代ではあまり珍しい建物ではありませんが、昭和40年代としてはとっても斬新な建物でした。この大きなガラスは岐阜市で一番最初に建てられたと聞いています。建築中には多くの建築・設計士が見学に来たそうです。二代目甚助氏は、なんでも岐阜で一番最初が好きな人のようです。現在の建物の前も、岐阜で一番最初の鉄筋三階建てビルを作ったと聞いていますから、四代目から見て祖父 甚助はすごい人だといまさらながらそう思います。

 さて年末の12月31日に、この大きな全面ガラス掃除を四代目が行ないました。以前は業者さんに頼んでいたのですが、年1回のガラス掃除で約6万円の費用でした。経費節減のため2年ほど前から四代目の仕事となりました。

 四代目の後ろ姿がわかりますか??
 長い柄のついたワイパーで全面ガラスを掃除しています。
 この光景に道行く人は皆、「へぇーー」というような顔つきでガラス掃除光景を眺めていかれます。プロではないので、暑い夏にもう一度ガラス掃除を行ないます。水を使っての掃除なので、やっぱり冬より夏のほうがいいですから・・・・。

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2月 13, 2011 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

今日は2月14日。
そう、バレンタインです。

四代目は、お客様から韓国のヒルトンホテルで年に1回のみ販売されるとても貴重なチョコレートをいただきました。

夕方から雪が降り始めました。
安田屋家具店が立地する美殿町通りも薄っすらと雪化粧です。

路上駐車の自動車はあっという間に雪が積もっていました。

午後6時には1センチほど積もりました。

美殿町のシンボルである「ガス灯」も、雪が降る中淡い光を放ち幻想的でした。

ただ明朝の雪かき作業はご勘弁を・・・・・。

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2月 14, 2011 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

 家具業界で大きな工場、知名度のある日本の工場といえば、、、、、??

 カリモク、マルニ、コスガというのが一般的に多く思われる工場だったと思います。カリモク、マルニはまだまだ健在ですが、東京に本社のあったコスガは一昨年に廃業してしまいました。誠に残念です。安田屋家具店でもコスガとの取引は、15年ほど前までは頻繁にありました。当時の担当者の朝倉さんとは四代目の年齢と近かったこともあり、意気投合したこともあり積極的にコスガ商品を販売していました。

 しかしここ数年は、商品の魅力が減ったこともあり、また担当者が変わり、ほとんど安田屋家具店にはこられなくなったこともあり取引は全くありませんでした。時たまベビーベットを仕入れる程度でした。そんなこともありこすが廃業を知ったのは、恥ずかしながら一昨年の12月にお客様からお聞きして初めて知ったのでした。

 2005年(平成17年)頃から業績悪化が表面化して、第1コスガビル、第2コスガビルの売却などを行い合理化を進めたものの、2008年(平成20年)11月28日、破産手続き申し立てを行い、同日、破産手続開始決定。会社は清算されたそうです。その後、最近2009年8月)小菅 康太が代表となり、家具職人有志数名を集めて新会社「コスガの家具」を設立されたようです。 商品アイテムは倒産前にヒットした10cm刻みで巾が選べるシェーズソファーのみ。 その他、家具の修理・張り替え・ソファーカバーの製作などをおこなっています。詳しくは「コスガの家具」をご覧ください。

 今日ご紹介するのは、安田屋家具店が積極的にコスガ家具を販売していた時にご購入いただいた「ダイニングチェアー」です。背もたれ部分に四つ目編みの籐シートが張ってあります。この部分が破れてしまったので張り直しをご用命いただきました。コスガでの張り直しはできませんまで、安田屋家具店の職人が張り直します。

 現状は四つ目編み籐シート着色仕上げとなっていますが、籐シートのサンプルをご覧になったお客様は「イメージを変えてみたい」とのことで、少し目の細かい【 三分カゴ目編みシート】を使用することとしました。また以前にもお伝えしましたが、籐シートは着色すると耐久性が低くなることから着色しない生地仕上げをお勧めしました。4脚お預かりして職人工房に届けます。修理期間は約10日。張替完了しましたらご報告します。

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2月 15, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

 お預かりしていましたコスガ製ダイニングチェアーの背もたれ籐シート張替修理が完了しました。お預かり時点では、四つ目編み籐シート着色仕上げでしたが、お客様からのイメージを変えたいというご希望でしたので、三分カゴ目編み籐シート生地仕上げで張替を行いました。お預かりした時は、、、、。

修理前

座面を取外し、張り直った4脚を並べてみました。

修理後

籐部分を拡大してみます。

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 仕上げ方法は「溝決め込み仕上」です。
 これは、木部に掘り込んだ溝があり、その部分に籐シートをのせ、その溝に籐丸芯を籐シートの上から打ちつけて止める仕上げ方法です。一般的な家具の籐シート張り仕上げに採用されています。この方法の特徴は、手編みよりも安価にできること、消耗部分である籐シートを安価に張替ができることです。ただし手編みと比べると耐久年数は格段に低いです。

三分カゴ目シートを拡大してみます。
着色無しの生地仕上げです。

座面を取り付けてお客様にお届けです。

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2月 19, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

 題名「REGARONE椅子の張替」といわれても、一般の方にはピンと来ないですよね。
 「REGARONE」とは、レガローネと呼び、飛騨・高山に工場のある【日進木工】が20年ほど前に生産していたダイニングチェアーのことです。家具販売に携わっているプロならば、直ぐわかるはずです。家具業界に入って10年未満の方は、わからないかも知れませんね。二昔前のことですからね。

 20年ほど前の「REGARONE」シリーズに限らず、当時生産していたダイニングチェアーなどのデザインは、現在の【日進木工】の商品デザインと大きく違いますので、「ぇっ、これって日進木工」と思われるかもしれません。どちらかというと現在の軽やかな北欧デザインではなく、重厚なデザインが多かったです。またダイニングチェアーの軽量化もまだ考えられていなかったか、考え始めようとしていた時期であったかと思います。

 さて今回、安田屋家具店のホームページにて「REGARONE」シリーズの椅子修理をご覧になられて、13年前に購入された「REGARONE」シリーズのダイニングチェアー張替修理に関するご相談がありましたので、お客様へのご返答とあわせて「REGARONE」シリーズをお持ちの皆様に対してお伝えいたします。

 「REGARONE」シリーズはデザイン3タイプ、7種類のダイニングチェアーがありました。まずはちょっと重厚感あるデザインの背・座面ともに生地が張ってあるタイプです。写真の椅子は本革張りです。布張りもありました。当時の価格で両肘付/ RGC-001の本革は税別72,000円、一番安い布張りで税別47,000円。肘無し/RGC-003の本革は税別66,000円、一番安い布張りで税別41,000円。(1992年カタログ)

 次に同じデザインで、背もたれ部分が籐四つ目シート張りになっているタイプ。同じ飛騨・高山に工場がある【シラカワ】のルーベンスシリーズを意識したデザインですね。写真の椅子は本革張りです。布張りもありました。当時の価格で両肘付/ RGC-002の本革は税別53,000円、一番安い布張りで税別45,500円。肘無し/RGC-004の本革は税別47,000円、一番安い布張りで税別39,500円。(1992年カタログ)

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 次に少しハイバックになったデザインの椅子です。当時、安田屋家具店でも多く販売していたダイニングチェアーです。写真の椅子は布張りです。本革張りもありました。当時の価格で両肘付/ RGC-005の本革は税別91,000円、一番安い布張りで税別61,000円。肘無し/RGC-006の本革は税別81,000円、一番安い布張りで税別51,000円。(1992年カタログ)。背もたれ木部の接合部のご修理をここ最近安田屋家具店では行ないました。

 そして最後にリビング・ダイニングチェアーとして両肘タイプのみのRGC-009です。写真の椅子は布張りです。本革張りもありました。当時の価格で本革は税別88,000円、一番安い布張りで税別55,000円。

 各椅子の張替ですが、基本的にはまずお買い求めになられた家具店に張替修理のご相談をされることをお勧めいたします。ただお買い求めになられた家具店が閉店していたり、遠方であった場合は、お住いの場所近郊の椅子張り職人に相談されるとよいかと思います。電話帳の「家具修理」または「椅子張り替え」欄をご覧になられると数店掲載されているはずです。また地域によっては、隣の市町村に椅子張り屋さんがあっても、営業範囲内である場合もありますので、多少範囲を広げてお探しになられることをお勧めします。

 ただし上記でご紹介したRGC-001、003、005、006に関しては、現在の布地を取り外す時に木部を傷付けてしまう職人もいますので、どの職人がよいのか、職人の技術力を十分に吟味する必要があります。

 RGC-002、004に関しては、取外せる座面となっていますので、どの職人でも仕上がりに変わりはないかと思います。ただ背もたれの籐部分は椅子張り職人ではできずに、別の籐職人で行う場合もあります。そうすると二度手間となり修理費用も高くつきます。ですからこの場合は、飛騨・高山の工場にて修理を行なわれた方がよいかと思います。

 RGC-009に関しては、それほど難しい張り方ではありませんので、わざわざ飛騨・高山の工場で修理しなくても、ご自宅近郊の椅子張り職人で行なえばよいかと思います。ただしいずれの場合も、1店だけで見積を取るのではなく飛騨・高山の工場で行う場合とを相見積もりされてから修理されることをお勧めします。

 いずれのダイニングチェアーの場合でも張り生地を本革で行う場合は、地元の職人よりも飛騨・高山の工場のほうが安い場合があります。本皮の場合は、地元の職人ですとあまり本革を材料として持っていませんので、廃棄するロスの部分が多くなってしまい割高になります。飛騨・高山の工場の場合は、大量に材料を仕入れてダウンをはかり、また無駄なく材料を使用できるため廃棄するロスが少ないので割安なのです。本革を希望される場合は、生産工場での修理価格を必ず確認されるとよいですよ。

 総合的に考えて、張り生地の実物サンプルで色を確認したり、梱包作業、往復運賃などのことを考えるとご自宅近郊の地元の椅子張り職人で張りかえられることをお勧めいたします。

 以上、お役に立てれば幸いです。
 最後に、「REGARONE」を製作した飛騨・高山の工場への修理窓口は下記の通りです。

工場名 にっしんもっこう
電話  0577-34-1122
FAX  0577-34-7311
メール support@nissin-mokkou.co.jp

 尚、ご連絡されるときには「岐阜の安田屋家具店の紹介」と先に伝えると対応がよくなることと思います。

 ご不明な点がございましたら、何なりとご相談ください。
 ちなみに安田屋家具店でも「REGARONE」の張替は承っておりますので、お気軽にご相談ください。

尚、張り替えられる布地などは下記サイトの布地サンプルをご参照ください。
シンコー布地サンプル
シンコービニールレザーサンプル
サンゲツ サンプル

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2月 20, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

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