先日お伝えしたフランスのリーン・ロゼ社製ソファー「トーゴ」の張替修理についてのお話です。

「トーゴ」ソファーは、登場してから今年でなんと40年が経過したそうです。3月31日までリーン・ロゼ社では「トーゴ」40周年記念フェアーを開催していますよ。期間中にリーン・ロゼの指定本革と指定布地で「トーゴ」ソファーをご購入されると、15%OFFになるようです。詳しくは【TOGO40周年記念フェアー】をご覧ください。

さてこの「トーゴ」ソファーに関して、長年の使用で劣化したカバーを取替えたい。クッションがへたってきたようなのでウレタン素材を補充したいとのご修理相談が安田屋家具店にも寄せられます。しかしソファー本体がウレタンフォーム材のみなので非常に縫製が難しい椅子なんです。

前回お伝えしたように「トーゴ」ソファーの張替・・・、というかカバーを作り直す場合、椅子張り職人はまずカバーの型紙を作る作業からはじめなければなりません。過去にカバー政策をしたことがあったとしても、その時の型紙を保管していることはまずありません。そのためお預かりした「トーゴ」ソファーのカバーを外し、カバーの縫製をほどき、縫製前の布地のパーツにしてカバーの型紙をつくります。この時の型紙を保管して、そして数多くの「トーゴ」ソファーのカバーを製作していれば、オリジナルと同じカバーが安価につくれるわけです。同じカバー縫製をたくさん経験すれば、技術も向上します。

しかし残念ながら安田屋家具店専属の椅子張り職人の場合、「トーゴ」ソファーのカバー製作の経験数はあまり多くありません。岐阜地域ではあまり「トーゴ」ソファーを使用されていることが少ないんでしょうか。安田屋家具店にみ「トーゴ」ソファーの修理相談はあるものの、実際に依頼される事が少ないんです。やはりリーン・ロゼ社の替えカバーとの価格差があまりないことが原因なのでしょうか。

今回も13年間使用した「トーゴ」ソファーを修理したいとご相談があったので、これを機会に安価に修理ができる職人が身近にいないかを探してみることにしました。すると安田屋家具店が立地するお隣、愛知県豊橋市に四代目が考えていたような「トーゴ」ソファーを数多く手がけている椅子張り職人工房を見つけました。なんと昨年末に安田屋家具店が本革張りソファーの張替見積を依頼した職人さんでした。この時は年末の忙しい時期に時間をかけての作業となる本革ソファー張替が、お客様の希望である年内に納品できそうもないことで結局依頼することができなかったのです。その節は申し訳ございませんでした。

さてその職人さんとは、椅子張替職人「高柳誠志」氏です。高柳氏の考えは「トーゴをお持ちの方で張替えを行いたいが、一般的には価格が高くて張替えができない。何とか安く出来ないかとのご相談を受けてリーン・ロゼTOGO(トーゴ)ソファーに限定で張替え価格を低価格にて、ご提供する事にいたしました」そうです。

高柳氏が張替えた「トーゴ」ソファーの張替え前と張替え後をご覧ください。

3人掛けソファーの場合

張替え前

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2月 13, 2013 · Posted in 椅子張替え  
    

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