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飛騨の匠家具ロッキングチェア

愛知県守山市のY様が安田屋家具店に持ち込まれたロッキングチェアーです。ほぼバラバラ状態です。

座面は板座ではなく、合成皮革(ビニールレザー)張りとなっています。

座面裏から確認すると、座割れが原因で、背棒も抜けてしまい、バラバラになったことがわかります。

30年ほど前に購入され、バラバラになってしまった状態で長らく放置していたそうですが、お母様の想い出の椅子とのことで、なんとか修理して欲しいとわざわざ安田屋家具店に持って来られたのです。

「飛騨の匠家具」のラベルが張ってあります。製作工場は不明ですが、「柏木工」ではないかと四代目は推察しました。

座面表面部分は飾り鋲で生地が張ってあります。うまく生地を剥がすことができれば、後はいつものように板座を再接着すれば修理完成となるのですが・・・・。

板座の割れの原因は、座板は1枚の無垢板で作られているのではなく、何枚かの板を接合してあります。長年の使用で、温度・湿度の変化で木材の伸縮がおこり、接着剤の劣化によって木材同士を接合した部分ではがれてしまったものです。

板と板を張った部分がはがれたため、切断面はギザギザではなくきれいなツルツルな面になっていると思います。

修理方法は、まず座面に張ってある合成皮革(ビニールレザー)生地を剥がします。そして座板の切断面の接着剤を削り落とし、強力な接着剤で圧着固定させます。同時に抜けている背棒を穴に差し込み再接着させます。

その後、座面裏面に補強材を割れた個所をまたいで取付けます。表からはほとんど補強材は見えませんので違和感はありません。最後に剥がした座面生地を張り直して完成させます。尚、座面板の再接合した部分は多少段差が生じますことをご了承ください。

四代目が木部を傷つけないように慎重に飾り鋲を抜きます。張地を座面の半分程度剥がした状態で、職人工房に持ち込みます。

待つこと1週間。
元通りに修理完成です。

座面裏側には、補強材の板を割れた部分をまたがして取り付けてあります。

表面から補強材はほとんど見えないので違和感は全くありません。

座面生地も元通りに張り直してあります。

再接合部のつなぎ目はほんのわずか段差が生じています。手で触れないとわからない程度です。木の伸縮により、どうしても段差が生じてしまいます。段差が気になる場合は、座板表面を削った後に再塗装を行えば補修できるのですが、費用が掛かりますのでお勧めしません。買い替えた方が安価になってしまうからです。

今回の修理費用は、税込み16,000円です。
お客様自身で持ち込み・引き取りをされましたので送料はかかりませんでした。ご遠方の場合は往復の送料が別途必要となりますのでご了承ください。

ロッキングチェアーに限らず、今回ご紹介した板座の割れは食堂椅子でもおきます。座板割れの修理はぜひ安田屋家具店にご相談ください。

7月 10, 2017 · Posted in その他の家具修理  
    

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