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桐小引たんす洗濯

昨年12月に桐小引たんすをお預かりしました。

このたんすは下台、中台のいずれかだと思います。本来であれば下台+中台+上台の3本を組み合わせて1竿の桐たんすのはずです。その中でこの部分だけが残ったのだと思います。現在ではローボード、テレビ台として使用できる大きさです。

引出し前板の一部が欠損していました。
桐材で埋木して補修します。

修理方法ですが、金具を全て取り外した後、お湯と亀の子たわしでたんすを洗います。お湯を使用するのは、桐たんすは防水のために表面に「蝋(ロウ)」が塗ってあるからです。水でははじいてしまうため、お湯で洗い落とすのです。

洗った後乾燥させます。
その後、表面を削り、欠損していたり割れている木部を補修します。取り外した金具はサビを落とし、黒色に塗装を行います。

このたんすは本来、桐たんす仕上げである「トノ粉仕上げ」が施してあり、ナチュラル色というか桐たんす色でした。それが年数の経過とともに表面のトノ粉が落ち、桐のあくが出て、茶色に変色しています。

今回の仕上げ方としてもともとの桐たんす仕上げである「トノ粉仕上げ」を行うか、または現在の茶色に塗装仕上げをするかの2方法をお客様にお伝えしたところ、お部屋のインテリアを考えて、現在の変色した茶色に塗装仕上げを施すことになりました。塗装はウレタン塗装を行います。そのためたんす表面は水拭きができます。

そして洗濯修理が完了しました。

たんす裏面も塗装仕上げをしてあります。

引出前板の欠損部分は、桐材にて埋木して補修しました。修理後は古い桐材と埋木に使用した新しい桐材の色が違うため全く同じ色に塗装ができませんが、年数の経過とともに色が変化し、徐々に目立たなくなっていきます。

今回のたんすサイズは、横幅80×奥行42×高さ53cmです。洗濯修理費用は税込み75,000円です。「トノ粉仕上げ」「塗装仕上げ」どちらも同じ価格となります。往復の送料が別途必要です。

見違えるほどきれいに仕上がっていますので、お客様もきっと満足いただけるものと思います。さあ明日お届けしてきます。

今回ご紹介したような桐たんす洗濯修理をご検討の際は、ぜひ安田屋家具店にご相談ください。お見積りは無料で行いますので、現状の写真とサイズをご連絡ください。無料でお見積りいたします。

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5月 14, 2020 · Posted in 桐たんす洗濯  
    

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