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シューメーカーチェア修理

 15世紀デンマークで、農民達が牛の乳絞りの際に使っていた3本脚のスツールがはじまりと言われています。3本脚は多少凹凸のある地面でもぐらつかず、作業がしやすいという実用的な理由からでした。その後17世紀に木靴の生産が盛んになり、靴職人が自分用の作業椅子として座り心地を良くするために、座面をお尻の形に合わせて削った事がきっかけになり、シューメーカーチェアと呼ばれるようになりました。

そのシューメーカーチェアの修理に関してのお問い合わせです。

F様からのお問合せ
20年程前に他店で購入のブナ材無垢のシューメーカーチェアの座面が、乾燥によりひび割れてしまいました。

パテ材などの埋め込みとヤスリがけがお願いできるものかをお伺いする次第です。

安田屋家具店からの返信
現在の状況を確認しました。
樹の割れ、ソリによるひび割れのため、どんな強力な接着剤を使用しても、樹の力には負けますので、現状の割れた部分の再接合はできません。

また割れている部分にパテ埋めはできますが、樹の割れは止まっていませんので、すぐにパテ材は剥がれ落ちてしまうとのことです。

ひび割れの口幅が小さい部分は、パテ材が割れた内部まで到達せず、表面部分のみに入るだけなので、コチラもすぐに取れてしまうとのことです。

したがって残念ながら当店の職人では修理不可となります。期待をさせて申し訳ありませんでした。お役に立てず申し訳ありませんでした。

F様からのご返信
承知しました。
職人さんにもお時間を頂戴してしまい、また、色々とご教示いただき、ありがとうございました。着ているものを破かないように気をつけて、使う事にします。この度は、本当にありがとうございました。

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5月 13, 2021 · Posted in その他の家具修理  
    

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