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食堂椅子の籐張修理

 20数年前に購入された食堂椅子の背もたれに張ってある篭目網の籐材が破れたので、修理してほしいとの依頼があり、早速商品を預かってきました。

 椅子のデザインから飛騨・高山に工場がある「シラカワ製作所」の商品だなと確信しました。古い数年前のカタログを見てみると、、、ちゃんと掲載されていました。さらに現在でもまだ生産している現役の椅子でした。

 

 ルーベンス S-410 という品名の食堂椅子です。

 

 シラカワ製作所独特のデザインです。

 座面はオリジナルの布地ではなく、お客様自身で張りかえられたようです。今回は、背もたれに張ってある籐材の張替修理です。籐職人では、篭目シートを張った後にフレームの木部と同じ着色仕上げができませんので、製造元である「シラカワ製作所」で張替・着色仕上げをすることにしました。

 現在の状況はまだ使用できる範囲内の破れですが、籐シートの場合、年数の経過とともに籐材の弾力性がなくなり、切れやすくなります。そのため一部が破れるとそこから徐々に破れが大きくなっていきます。写真の状態になってしまうと、大きく破れていくのはもう時間の問題です。

 この五分篭目籐材シートは輸入していますが、昔に比べて材質が悪くなり、耐久性がなくなってしまいました。昔の3分の1の耐久性しかないようです。そのため最近の食堂椅子で背もたれが籐張りの椅子はほとんど製造しなくなりました。

 

 さて籐張りの修理金額ですが1脚 22,000円(税込)です。ご自宅から当店までの往復運賃は別途となります。

 今回ご紹介の修理以外にも、籐材の修理をいろいろと行っています。

 籐のご修理をお考えの方は、お気軽に安田屋家具店にご相談ください。

 

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10月 26, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

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