安田屋家具店のホームページも開設以来早いもので2年が経過しました。
その間いろんな話題を提供してまいりましたところ、ここ最近やっとなんやかんやで安田屋家具店ホームページをご覧頂く機会が増え、それに伴い家具修理の御見積依頼なども届くようになりました。

今回ご紹介するのは、つい先日NHK教育テレビ「美の壺」にて紹介されていた今は無き【 秋田木工 】製のスタッキングチェアーの張替修理御見積についてのお便りです。この【 秋田木工 】製のスタッキングチェアーは、1955年に製作され、1990年には生産台数が100万脚を超えたスツールなんです。日本デザイン界のパイオニアの1人、剣持勇がデザインした、シンプルな美しさと機能性を兼ね備えた名作です。都市生活向けの家具として設計されており、省スペース化を実現するためスタッキングが可能になっています。

【 秋田木工 】は、会社再生を試みた後、大塚家具に買収され、今は大塚グループ工場となっています。したがって安田屋家具店ではもう取り扱えないというか、仕入れることのできない商品なんです。残念。でも張替修理はできますよ。

お客様 A様からのお便りです。
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先日、ふと思い立って、40年前に結婚祝いにもらったスツールの手入れをしていましたら、「秋田木工」のシールに気が付きました。
インターネットで検索しましたところ、御社のサイトに行きつきました。40年来愛用のスツールで、現在なお健在です。ただ、座面が3回目の張り替えが必要になってきました。あまりにぼろぼろなのですが、なぜか座りやすくて捨てられないこのスツールが、こんなに歴史のあるものとは思いもよらず、なおせるものならば、、とご連絡した次第です。2脚あります。張替見積をお願いします。

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9月 9, 2010 · Posted in 椅子張替え  
    

約20年ほど前にご購入されたマルニ製リビングパーソナルチェアーの本体木部塗り直しのご相談がありました。長年日光に当たっていたため、色が飛んでしまい、当初の色とはかけ離れた白くくすんだ薄茶色になってしまっていました。

当店にて保管してあるマルニのカタログで確認してみると、1984年版カタログに掲載してあった。商品名は【 ヴァンス 】、地中海シリーズの一つです。

今回ご修理するのは、両肘パーソナルチェアー2脚です。

当時の価格で、62,000円。
消費税はまだ導入されていない時ですね。
26年経過した現在のカタログで類似商品の価格をみてみると11万前後でした。

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9月 26, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

先日ご紹介したカリモク製ダイニングチェアーの背もたれ部分に使用されている「カゴ目編み籐シート」の張替修理が完了いたしました。お預かりしてから約3週間でした。今回はカリモクでの修理費用の方が、安田屋家具店の職人よりもほんの少し安価だったので、カリモク本社工場にて籐シート張替修理を行いました。

お預かりした時の状態は、背もたれ下部の籐シートが破れてしまっていました。

籐シートは本体木部と同色で塗装仕上げがしてあります。
使用している籐シートは「五分カゴ目編みシート」です。
そして修理作業を終え、仕上がってきた部分を見比べてみると・・・、

取外してあった皮張りの座面を取り付けます。

うしろ姿を見てみましょう。

今回のご修理費用は、修理金額は、税込15,000円で仕上がりました。
それもなんと現状と同じ着色仕上げを行っての価格です。

食堂椅子背もたれに使用されている籐シートが破れたら、安田屋家具店にご相談ください。

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ご婚礼のお道具として持参されたソファーが破れたり汚れたりしてきたので張替のご相談がありました。ご自宅にお伺いして見てきました。ご自宅に到着すると・・・・・、歴史がある重厚な趣の「長屋門」がありました。ここかな???? 表札はありません。ここだよね???? 自問自答しながらお家の周りをぐるりと回ってみました。一周してまた「長屋門」前に戻りました。ふと横を見ると立て札がありました。

お客様のお名前とともに【 国登録有形文化財 】の説明。
驚くとともに、お客様のお名前を確認し、ここが訪問するご自宅だとわかりホッと一安心。・・・、もつかのま、どこから入るのだろう????、長屋門に近づくとインターホンがありました。ホッ。

さてご自宅リビングにお伺いしてお問合せのリビングチェアーを見させていただきました。片肘(右肘・左肘)チェアー×2脚、肘無チェアー×2脚、扇型サイドテーブル×1卓の5点セットでした。デザイン的には【 フクラ 】という工場のソファーかなと思いました。 そういえば【 フクラ 】のソファーは、安田屋家具店が立地する岐阜県でつくられているんですよ。岐阜県安八郡だったと思います。安田屋家具店から車で40分位の距離です。四代目は行ったことはまだありませんが・・・・・。

片肘椅子

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10月 22, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

昨日に引き続き、今回も輸入家具のご修理です。
クラシックデザインのソファーで、本革張りの座クッションが「ワンちゃん」のお気に入りの場所となっています。そのため座クッションが破れたりしています。ご購入は約2年ほど前とのことで、中身クッション材はまったく問題はありませんでした。クッションカバーのみを新しく取り替えればよいようです。

クッションカバー材を確認すると、本革でアンティーク仕上げとなっています。この微妙な濃淡のあるアンティーク調の本革はありません。合成皮革サンプルの中に、とてもよく似た生地を発見。お客様にご提案するとOKをいただきました。本革と合成皮革の違いをご説明し、全体の色を考えるととてもよく似たこの合成皮革にてクッションを作った方が椅子のイメージを損なわないことをご説明いたしました。

座クッション裏面は、座ったときの空気抜きとして布地を使用しています。

中身クッションはへたりもなく、新品同様です。座面全体が山形にふっくらと盛り上がっています。クッションカバーをつくるのが難しい作業です。熟練した職人の技が必要とされます。約2週間の作業となります。仕上がりましたらリフレッシュした状態をご覧いただきますのでしばらくお待ちください。

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10月 23, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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