15年ほど前に、安田屋家具店にてご購入いただいた下駄箱の扉が落ちてしまったとのご連絡を受けて急ぎ訪問です。

商品は岐阜県に工場のある「ミランコーポレーション」の下駄箱です。当時、四代目が自らお届けに行ったお客様ですのでよーく覚えています。この下駄箱の扉は、下駄箱本体に吊下げられた構造になっていたはずです。扉が落ちてしまったとの事ですので、恐らく扉上部に取り付けてある吊下げ金具の破損が原因であろうと予測して、工具箱を車に積んでいざ出発です。
お客様宅に到着後、早速下駄箱の状態を確かめます。思ったとおり、扉上部の吊下げ金具の破損が原因です。でもこの金具は消耗品なので、簡単に取り替えられるようになっています。すぐに破損した吊下げ金具を取り外します。

材質はプラスチックでできていて、下駄箱本体の扉吊下げ用レールにはまり込んでいる部分がポキッと折れてしまっています。3枚の扉の引き戸式となっていて、1枚の扉の左右に1個づつ金具が取り付けてあります。ご購入後15年近く経過しているので、今はまだ破損していない他の扉の金具も同時に取り替えることにしましたので、合計6個の金具が必要です。この日は破損した金具だけを持ち帰り、修理は金具入手後にまたお客様宅にご訪問しての作業となります。
安田屋家具店にもどってから家具金物屋さんにて同じ金具を探します。この家具金物屋さんが、今回の下駄箱に使用した扉吊下げ金具を製作工場である「ミランコーポレーション」に納品したのを知っていましたから、当然同じ金具を入手できるのです。
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破損した金具を見せると直ぐに新しい金具を持ってきてくれました。さぁー、これで明日またお客様宅に訪問して修理をすれば元通りになります。将来的に破損する消耗品であり、お客様自身で簡単に取替えができる構造となっているので、予備として数個金具を追加でお客様にお渡しすべく購入をいたしました。
新しい金具と破損した金具を比べてみましょう。

上部の左右に出っ張った部分が破損して欠損しています。この出っ張った部分を下駄箱本体の扉吊下げレールにはめ込んで扉に取り付ければ、扉が吊り式の引き戸になるのです。この部分が破損すると扉が落っこちます。

横から見ると違いがわかりません。


これが新しい金具です。

同じ角度から撮った破損した金具です。
欠損した部分がよくわかりますね。
今回の修理費用は、金具部品代が1個税込400円です。お客様宅が岐阜から車で約1時間の春日井市までの出張でしたので、出張・技術費が税込5,000円でした。
同じような金具を使用している家具としては、扉が家具上部のレールに吊下げられていて、引き戸式になっている場合に多く使用されている構造です。思い当たる節がある場合は、扉木口の上部をご覧下さい。こんなプラスチック部品を確認できたら、今回のケースと同じです。簡単に修理ができますよ。
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