東京のお客様からカリモクソファーの張替修理に関するお問合せが、添付写真とともにありました。

平成7年に入谷の谷口家具で、カリモク製の4客セットのL字型配置の本革張りのソファーを、あえて5客購入しました。長年愛用してまいりましたが、座面と背面が白く剥げてきましたので、張替を考えております。しかしながら座面と背面が後から取替えられるように、ぐるりとファスナーがついています。自分で取り換えるのは難しいようですが、せっかくこの様な造りになっていますので、部品の取り換え方をご存知の方ならば、本職の職人さんでなくとも張替えが可能なのではないかと思いますし、そのような説明を受けて購入しています。張替えの予算は8万円以内です。出張して頂く場合と、引取って頂く場合での見積をお教え下さい。どうぞよろしくお願い致します。

チャック部分

 添付写真を見ると片肘椅子2脚、肘無し椅子2脚、コーナー椅子1脚の5店セットのようですです。早速写真とご購入時期をもとに安田屋家具店の資料庫から当該商品の資料を探し当てました。1995年カタログに掲載してありました。

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8月 5, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

 安田屋家具店のホームページも開設して今年で3年目を迎えることとなりました。様々な情報をお伝えしている中、最近やっと毎日の訪問者が200人を超えるようになりました。毎日初めて安田屋家具店のホームページを訪れる人が200人以上もおられることにビックリです。毎日200人が訪れているということは、1ヶ月で約6,000人、1年で72,000人。日本の人口が128,056,026人(2010年10月1日現在の速報値)であることを考えると、このペースで全員が訪れるのには1778年もかかってしまうということです。まだまだですね。

 とはいうものの、家具修理の現状をお伝えしていることが多いので、「こんな修理はできるのかしら??」というお問合せが日々多くなっています。ありがたいことです。昔はどの地域でも町の家具屋さんが家具修理を行っていました。ところがその町の家具屋さんがどんどん廃業されてしまったことが原因で、町の中から家具屋さんがいなくなってしまいました。そんなわけでどこで修理したらいいのか分からないお客様が多くなったのでしょう。大型家具店では、修理するよりも買い換えてもらう方が何かと都合が良いのです。だから家具修理を依頼しても返ってくる言葉は「それは修理できないですね」または「修理するよりも買い換えた方がお徳ですよ」・・・・、という内容らしいです。(安田屋家具店のお客様から聞いた話ですが・・)。実際に修理する家具を見ないで答えているわけですから、買い換えを勧めていることがよくわかりますね。

 さて今回安田屋家具店にご修理のお問合せがあったのは、30年前に購入されたカリモク製のリビングチェアー。その椅子の座面に張ってあるゴム製のクッション材、経年劣化により切れてしまったりヒビが入ったりしてしまったので取替えたいとの内容でした。大事に使用してきたので他に傷んだところもないのでゴム板だけを交換したいという家具を大切になさっている状況が分かるお問合せでした。

 現在使用されているゴム材には「PF0743B」と明記されていることを直ぐにカリモク担当者さんに連絡。しかしすでに30年以上経過しているため、同じ品番のゴム材は無いとのことでした。・・・・残念。

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5月 31, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

 先日、会議用テーブルのご修理に関する依頼があったので見に行ってきました。大きな会社の役員さんが使用される大型会議用テーブルでした。半径900㎜の扇型のRコーナー天板×4卓、長さ1800×奥行900㎜の長方形テーブル×2卓を組み合わせたシステム(組立式)オフィス家具でした。

 あっ、どこかで見たようなデザインだと思っていましたら、ご担当者様から「カリモク製」とお聞きしました。そうそう、カリモクのカタログに掲載してあったと思い出しました。総幅3700×総奥行1900㎜で、12脚の椅子がセットされていました。

 ご修理内容としては、長年使用したことにより天板表面の塗装色が色あせしてしまい、バラバラの色になってしまっている。天板前面に擦り傷、凹み傷、輪ジミ跡があるので、天板を塗り直したいとのことでした。今までの経験上、通常の天板塗替えと変わらないと考え「御見積もりさせていただきます」とお答えしたのでした。ただし天板仕上げが「突板」材なので、無垢材と違って削りすぎることができないので、若干の凹み傷は残る可能性があること、また色あせによる下地の色が各天板それぞれ微妙に違ってしまっているので、塗装色を濃い色にしても若干色の違いが出てしまうことなどをお伝えしたのでした。

 そして会社に戻り、まずは古いカタログで商品を確認。2002年版カタログを見るとありました。

拡大してみましょう。

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1月 25, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

一昨日お知らせしましたカリモク製食堂椅子「CS4915CD」の背もたれ籐シート破れの張替修理についてお知らせしましたが、安田屋家具店の籐職人で修理した場合の修理費用とカリモク工場で修理した場合の修理費用がそれぞれ連絡がありました。

現状は・・・・、

拡大

五分カゴ目籐シートを使用してあり、溝決込み仕上げと言う仕上げです。

座面を取外すと、座面下部はエアーネイル(ホッチキス針の大きなもの)で籐シートを止めてあります。

さて修理費用ですが、安田屋家具店の籐職人で行った場合、籐シートを着色しない生地仕上げで税込15,800円、着色仕上げを行うと税込21,000円です。

ではカリモクブランドのプライドにかけて、カリモクではどうだったでしょうか・・・・。
今までの経験上、カリモクの場合、すでに生産中止になった商品の修理はかなり高額であったからと心配しつつも、籐張りシートは無限材でも採用されている商品はあるのだからそんなに高くはないだろうという淡い期待を持ちつつ連絡を待ちました。

そしてカリモク~連絡があった修理金額は、税込15,000円でした。
それもなんと現状と同じ着色仕上げを行っての価格です。
これはとってもお値打ちなことです。

安田屋家具店との価格の大きな違いは、運賃でした。
安田屋家具店の籐職人を使用した場合、籐職人工房までの往復運賃が約3,800円程度かかってしまいます。カリモクの場合も通常ならば同様の価格がかかるのですが、今回はカリモク小牧営業所の安田屋家具店担当者さんが、営業周りで岐阜に立ち寄られた時に椅子を引き取ってくれると言う好意のため、運賃がかからないからなんです。カリモクさんありがとう。

お客様に御見積金額をご説明し、カリモク工場で修理を行うこととなりました。
近日中に修理が終わりましたらビフォー・アフターをご覧いただきましょう。

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9月 7, 2010 · Posted in 椅子張替え  
    

1990年、今から20年ほど前に購入されたカリモク製ダイニングチェアーのご修理依頼がありました。修理箇所は、背もたれに使用してある「籐シート」です。カゴ目編の籐シートが破れたために張替を希望されました。

座面と肘の一部に本革を使用しています。当時の価格で1脚42,200円でした。

カリモクではすでに廃番となっていて、現在は製造していないダイニングチェアーです。背もたれの籐シートは本体木部にあわせて着色してあります。カリモクで修理した場合、カリモクブランドのプライドにかけて、修理価格はお値打ちに出るのではないかという淡い期待を持って、カリモクに修理見積を依頼しました。信じてるよーー、カリモクさん!!!

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9月 5, 2010 · Posted in 椅子張替え  
    

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