6月 2, 2024 · Posted in
椅子張替え F様から今は無き東京にあった家具メーカー【コスガ】の食堂椅子「1085DC」の背面籐シートと座面の張替相談がありました。
40年ほど前まで東京の「コスガ」、愛知の「カリモク」、広島の「マルニ」が日本三大家具メーカーでした。
【コスガ】は2008年に廃業したのですが、ネット検索すると2009年に創業家のご子息が「コスガの家具」という新会社を立ち上げ、現在も営業しているようです。
F様からのご相談
コスガのダイニングチェア「1085DC」の背面、座面の修理ができるところを探していたところ、安田屋家具店HPをみつけました。私共が所有しているダイニングチェアは、40年前に購入したものです。
経年劣化のため、籐の背面は破れ、座面のクッションは角が擦り切れ、へたっております。(座面は一度だけ張り替えたことあり。コスガが大阪に営業拠点を持っていた時代)
イマドキの新しいチェアに買い替えすることも検討してみたのですが、コスガならではの高品質チェアをいとも簡単に廃棄するなんて・・・と抵抗感もあり、修理の道を探ってました。
そんなおりに安田屋家具店さんを見つけました。
HPの内容を読むと、「1085DC」の修理経験も豊富でいらっしゃり、より良い修理方法もご提案なさってることを知り、ぜひお願いしたいと思いメールしました。
お勧めなさってる、「五分カゴメ編み籐シート材、無着色、無塗装の生地仕上げ」で背面を張り替えと座面張替を4脚お願いした場合おいくらになるのか、今一度お教えいただけないでしょうか。お忙しいところ恐れ入りますが、どうかよろしくお願いいたします。
安田屋家具店からの返信
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ご相談の食堂椅子「1085DC」の背面籐シートは耐久性が最も低い「四ツ目編み籐シート」を使用し、さらに木部と同色の塗装仕上げを施しています。同じ「四ツ目編み籐シート」で張替えはできますが、強度が最も高い「五分カゴメ編み籐シート」材での張替をお勧めします。また籐材の弾力性を奪ってしまう塗装仕上げは行わない「生地仕上げ」をお勧めします。
弱化雰囲気は変わりますし、張替当初の籐シート材は白っぽい色のため、木部フレーム色との違いが大きくありますが、籐シート材は年数が経過するごとにアメ色に変化していきます。10年程度経過すると木部との色違いの違和感は徐々に無くなっていきます。
背面籐シート張替費用は1脚税込19,600円(2024年時点)となります。
張替作業費 1脚12,800円
籐シート材料費 1脚 6,800円
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合計 19,600円
座面張替は、生地単価が一般的な5,000円/mを使用した場合、中身ウレタン材を新しい材料に取替える分も含めて1脚税込9,000円~10,000円です。
背面籐シート、座面張替を同時に行った場合、1脚合計28,600円~29,600円です。お客様宅から当店、当店からお客様宅までの往復送料が別途必要です。椅子本体を送ることとなりますので、「らくらく家財宅急便」を使用すると便利です。
コスガ製食堂椅子「1085DC」と同等の椅子を現在の家具から探すと、新品価格1脚5万円以上はしますので、張替えた方が安価となります。ただ中国製品などの安価な椅子が多く出回っていますので、それと比較すると割高に感じますが、耐久年数が全然違いますので、あまり安価な椅子への買い替えはお勧めしません。
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