椅子が回転する回転式のリビングパーソナルチェアー後修理依頼がありました。

 

 購入して数年が経過したら座ると椅子がガタツクようになったのと、ギシギシと音がするようになったとのことでした。早速見にお伺いすると真赤の合成皮革(ビニールレザー)張りの大っきなリビングパーソナルチェアーでした。座ってみると、確かにギシギシと音がします。またどことなくガタツクような感触がありました。直感的に多分回転板の緩みが原因ではないかと考えました。

 しかし詳しく原因を追究しないと完治できないので、一旦リビングチェアーをお預かりすることとしました。安田屋家具店に持ち込み、座面裏の回転板を確認してみます。

 やはり回転板のガタツキがありました。
 4箇所の接合ビスが全部緩んでいます。

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2月 18, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 先日お伝えした飛騨産業のロングセラー商品であるカントリーデザインの「C78 アッサム」ダイニングチェアーの座板割れ修理が完了しましたのでご報告いたします。

 接合部ではがれてしまっていた座板は、強力な接着剤と固定治具を使用し完全に接着固定してあります。座板の収縮によって、接着部分の若干の段差が出てしまいます。手のひらで座面をなでると感じるわずかな段差ですので気になることはないかと思いますが、この点はご了承下さい。


 
さらに座裏にははがれた部分を補強するために補強板を取り付けます。この補強板は座裏に出っ張って取り付けますが目立ちはしませんのでご安心下さい。座面は体重がかかる部分ですので、万が一を考えて必ず補強板を取り付けます。

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2月 28, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 現在使用されているダイニングテーブルの天板のみをご新居にて再利用したいとのご相談があった。想い出が刻み込まれたダイニングテーブルなのだが、新居にて使用するにはサイズ的な問題があり使用できない。かといって粗大ゴミとして処分するのも忍びない。なんとか再活用できないだろうか思い、新居のワーキングテーブルの天板として利用することを考えられました。

 現在は板脚2本のH脚タイプのダイニングテーブルのようです。天板の色は一般的な塗装色ではない「グリーン」のようです。天板サイズは横幅1500×奥行900㎜。写真を見る限り、天板は縁周りに薄板が巻いてあるようなので、恐らく突板仕様のように思える。一般的にこのような仕様の天板は、内部が空洞の「フラッシュ構造」が多いため、少々手間がかかります。

 お客様からの相談内容だと、天板のみを再利用して、脚は破棄されるとのこと。天板サイズの奥行きを200㎜カットして、幅1500×奥行700㎜の天板にして壁面に取り付けてワーキングテーブル天板として再利用したいとのことでした。

 天板が無垢板であれば簡単に切断して、天板表面を削りなおして再塗装を行えば新品に甦ります。しかし突板仕上げですと若干の作業内容が追加されます。また天板表面も削りすぎると下地が出てしまうため、深い凹みキズがある場合は若干残ってしまいます。それでもほぼ新品の天板に甦ることに変わりはありません。

 ダイニングテーブル天板の奥行きのみ200㎜切断する場合、切断は片面のみ切断します。天板仕様が「フラッシュ構造」の場合、切断箇所の断面に芯材が入っていないと考えられますので隙間を埋め木します。 その後、断面に単板を張り、角の丸みを他に合わせます。 天板表面、縁周りの現在の塗装を削り落とします。 最後に現在と同じような塗装色で塗装します。 塗料はウレタン塗料を使用し、キズに強いハードコーティング 仕上げを施します。

 塗装色に関して、現在のグリーン色が一般的な 家具に使用しない色なので、塗料を仕入れての塗装となり、塗料のロス部分も含んでしまうため、一般的な茶系統の色よりも割高になります。

作業手順としては

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3月 21, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 「修理完了」と思ったのもつかの間、リビングチェアー内部の構造体の異常が見受けられた回転式リビングチェアー修理奮闘記の続編です。

 リビングチェアーから再度回転板を取り外します。

 リビングチェアーを裏返しにして、座面裏張り布地を取り外します。布地縁周りをタッカー針(ホッチキス針の大きいもの)で止めてあるので、一針一針取り除きます。裏張り布地をめくり上げると、椅子内部の構造体が見えます。

 構造体を確認してみると、回転板を取り付ける前部向かって右側の部分の横桟木が外れてしまっています。

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3月 25, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

お客様から食器戸棚の扉に取り付いている蝶番金具が破損したので金具を探しているとのお問合せがありました

丁番金具が破損したのならいつものように「アングル丁番金具」のことだろうと考えていたが、送られてきた現状の写真を見てビックリです。「アングル丁番金具」とはまったく違う形状の金具でした。

扉を閉めたときに金具が家具前面から飛び出ています。
一般的にはあまり使用しない金具です。

3枚扉形式の食器戸棚で、左右の扉は家具の側板に丁番金具が取り付けられるのですが、中央の扉の蝶番金具を取り付ける側板が奥に引っ込んでいるため取付が不可能な状態のつくりになっています。そのためアングル丁番金具やスライド丁番金具を取り付けることができません。そのため一般的には使用されない特殊な蝶番金具を使っています。

破損した金具の状態を見ると・・・・、

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