安田屋家具店

どんどん日本国産の商品が消滅していきます。
この形状の丁番金具は、かなり以前から新しい家具に使用されることは無くなり、取替修理用としてのみの需要であったので、消滅するのも時間の問題ではあったのです。

丁番は壊れてもご使用になられている食器戸棚、書棚、本箱、洋服たんすなどの家具本体は恐らく壊れていないと思います。当時の家具は現在のものよりもちゃんと作られていましたからね。「安かろう悪かろう」の商品であっても、今の家具みたいにペラペラでつくりが粗悪な商品はあまりなかったですから。いかに安物商品でもつくりや材質をこれ以下落とさないという気質みたいなものがあったと思いますからね。

多くのお客様は、この丁番金具さえあったら元のように使えるのになぁーと思われているはずです。

そこで安田屋家具店は、日本国産丁番の生産が終了したことを受け、今後取替修理金具として「中国産」の金具を取り扱うようにします。これにより多くのお客様の家具修理のお役に立ちたいと考えています。

現在数社の金具問屋と交渉をしていますので、今月中には新商品をご提案できるものと思います。今しばらくお待ちください。

生産している中国の工場は、いずれも日本国内の廃業した工場や生産を終了した工場の金型を中国に送り、その金型を使用して生産しています。ロゴマークの刻印を消し、ノーブランド商品として生産しています。

日本で生産していた時に使用した金型を利用しているので、基本的には日本国内で生産していた金具と形状や構造は同じです。

いろんなブランドの金型を使用しているようで、これはR社の金型かな。これはK社の金型かな。これはA社の金型だ。同じサイズの丁番を作っているものの、工場によって少しずつ違うところがあるんですね。長年丁番を見続けてきた四代目は、その違いを認識できるんです。

さて今回、長期にわたり在庫無しとなっていて、皆様にご迷惑をおかけしていました丁番「２４-２０」サイズの販売を再開します。生産国は中国ではありますが、品質重視型の金具をまず取り扱うことにいたしました。金具の色は「ゴールド色」のみとなります。

金具の形状は、以前安田屋家具店が取り扱っていた「RABBIT刻印」の金具とほぼ同じです。

ノーブランド品なので刻印はありません。

サイズ詳細図をご覧ください。

金具は１個税込み６８０円です。(2019年10月時点の価格)ビスが6本付属します。送料は別途必要ですが、全国一律３７０円のレターパックライトを使用します。北海道、沖縄、離島の皆様には、送料を気にすることなく安心してご注文いただけます。ぜひご利用ください。

この金具は３６５日２４時間いつでもお買い求めいただける安田屋家具店オンラインショップをぜひご利用ください。

家具の病院ダニエル
神奈川県横浜市西区岡野2-17-20
0120-497669
メールアドレス/ info@kagunobyouin.jp

いずれのお店も仕事が丁寧でお値打ち価格で修理、加工を行う信頼のおける店舗です。上記へお問い合わせされることをお勧めします。 尚、問合せ時に岐阜の安田屋家具店から紹介 されたと言っていただくと特典が付くかもしれませんね。

S様からご連絡
早々にご回答頂き大変に有難うございます。お店の紹介までして頂き、恐縮です。また、機会が御座いましたら宜しくお願いします。

四代目が修行していた横浜 伊勢崎町の「双葉家具」宮道兵吉社長から「お客様のことを思えば、当店で取り扱っていない商品であれば、それを取り扱っている店舗をご紹介することが大切なんだ。確かにその分の売上は無いが、お客様の信頼・信用を得ることの方が目先の利益よりも重要なんだ」と教わりました。今でもその教えをかたくなに実践しています。

安田屋家具店からの返信
お問い合わせの秋田木工製 丸スツール座面籐シート張替修理金額に関してご連絡致します。

当店ホームページにてご紹介している２０１２年の下記記事では税込１３，０００円となっていますが、その後価格がアップしました。２０１９年現在の張替修理金額は税込み１６，０００円となります。往復の送料が別途必要です。

尚、往復の送料に関しては、円形の座面部分の座枠のみ取外してお送りいただければ、若干価格が下がります。

４本の脚は座面裏の穴にはめ入れて、ネジで止めてあります。そのためネジを外して脚を持った状態で円形座枠を叩くと、座枠の穴から足が外れます。

尚、取外す際は、脚と脚がはめ入れてある座枠の穴にA,B,C,D等の記号をそれぞれに明記して、どの穴にどの脚が差し込んであったのかがわかるようにしておいてください。印が無いと取り付ける際にうまく入らない場合がありますので必ず印をつけてください。

取付ける際はこの手順の逆で行えばできます。ただし無理をすると座枠が割れますので、無理だと思ったらスツール本体ごとお送りください。

S様からご返信
こんにちは。
以前、秋田木工籐スツールの座面修理の件で見積もりをお願いしました、大阪のSと申します。その節は見積もりのご提示ありがとうございました。今日、座面をはずしてみます。本体より座面のみ外し梱包、送付して修理をお願いしたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。　　【つづく】

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籐シート部分はとっても良いアメ色に変色しています。長年使いこまれたことがわかります。五分カゴメ編み籐シートが切れて破れています。破れた個所同士をビニールひもで縛って接合させています。応急処置です。

破れた状態で少しでも長くご使用になりたいという思いが感じられます。とっても愛着あるスツールだということがわかります。

座面裏面には、座面と脚を接合する時のための一目印として青・黄・赤・水色のシールが貼ってあります。

今回張替に使用する材料は、五分カゴメ編み籐シートの無着色・無塗装の生地仕上げです。

座面サイズが直径３２０mmとそれほど大きくないことから、座面裏の補強材(十文字補強または井桁補強)は必要ないと考えます。そのため座面籐シートの張替作業のみとなります。

職人工房に預けてから約２週間。とってもきれいに仕上がってきました。修理前と比べると、修理仕上がり直後の籐シート材は白っぽい色ですが、年数が経過するごとにアメ色に変化し、さらに艶も出てきます。これが天然材の良いところです。次回、修理前後の写真をご紹介します。　　【つづく】

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