輸入家具のダイニングチェアーの背もたれに張ってある籐シートが破れたので、張替修理に持ち込まれました。3年前にもご修理させて頂いたたお客様の追加修理でした。

籐シートは、カゴ目編みでもなく、四つ目編みでもなく、変わった編み方のシートが使用されています。籐シートの取り付け方法は、一般的な「溝決め込み仕上」と言って、木部本体に溝を彫り、その溝に籐シートを当て、シートの上から籐芯材を溝に打ち込んで張る方法です。現在流通している籐シートが使用されている家具のほとんどがこの「溝決め込み仕上」で製作されています。手編みではないので張替修理費用は安価です。

お持込いただいた籐シートは、上部が破れてしまっています。

幅390、高さ500㎜です。破れた部分を拡大してみると・・・・、

材質は籐ではないようです。白いビニール糸が見えます。??????
破れたシートを拡大してみると、材質は紙でした。
紙では弱いので、中に白いビニール糸が仕込んであるようです。
輸入家具は、ときどき「ぇっ」とうなってしまう材質や組み方をします。

籐じゃないんだ。紙なんだ。うっーー。

紙材のシートは取り扱っていないので、今回張り替えるシートは、籐材の五分カゴ目編みシートを使用します。シートへの塗装は、籐シートの耐久性を損なうので無塗装の生地仕上げとします。お客様にご説明申し上げ、ご了解を得て修理作業を行います。

修理費用は、税込18,000(送料は別途)です。

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11月 23, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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