カリモク製のリビングテーブルの高さを上げて、ダイニングテーブルとして使用したいとのご要望がありました。
T様からのご相談
カリモクのコーナーテーブル(H✕40cm W✕78cm D✕78cm)を所有しております。このコーナーテーブルの脚を継ぎ足してデスクとして使いたい・・・ そんなことできますか?


このコーナーテーブルはカリモクのソファーセットの一部で、40年前コスガのダイニングセットと同時に購入したものです。12年前に家を建替えたのですが、その際ソファーセットを新調したため、カリモクソファーは廃棄となりました。
が、センターテーブルとコーナーテーブルは、傷み一つなく捨てるにはあまりに惜しくて手元に残しました。その後、センターテーブルは押入れの中にいれ整理棚として活用し、コーナーテーブルは私の書斎において仕事机として使用、コロナ禍時のテレワークにおいてはPCデスクとして大いにに活躍してくれました。
が、如何せんローテーブルです。正座してのデスクワークとなり、これが正直なところ少々辛い。「このテーブルがデスクだったらなぁ・・・」と思うことがしばしばありました。で、リーフォームを思いつき、ネットでアレコレ検索してみたところ・・・、ダイニングテーブルの脚を切って「ちゃぶ台に変身」の事例は沢山あるのですが、「ローテーブル」の脚を継ぎ足して「デスクに変身!」は見かけません。
安田屋家具店様、「ローテーブル」の脚を継ぎ足して「デスクに変身!」って可能でしょうか???
安田屋家具店からの返信
テーブル現物が届きましたので確認しました。かなり古いサイドテーブル仕様で、四隅の脚は外れないようになっています。天板下部にある幕板と脚が木製ダボで接合してあります。そのため脚に取付いている木ネジを取外しても脚が外れない構造です。
現在のサイドテーブルは輸送のことを考えて脚が外れるようになっています。脚の取付・取外しは六角ポルトを使用するのが一般的です。天板と脚が分離できないので、継脚をした後にお部屋への搬入の問題が発生します。
「79×79×70cm」の物体が、玄関、お部屋入口を通過することができるかが問題となります。玄関口、廊下、部屋入口の空間が「79×79×70cm」のいずれかのサイズを上回れば搬入できますが、下回る場合は入れられない事態が発生します。
ただ4本脚のテーブルなので、天板下には空間があり、脚を先に入れて回しながら搬入すると入る場合があります。知恵の輪を解くような作業が必要ですが、、、、。一度搬入経路を確認してください。
T様からのご連絡
お気遣いいただき、誠にありがとうございます。確かに、これはかなり需要な問題です。早速確認いたしました。
結果、「問題なし」です!
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昨日の搬出では、サイドテーブルを立てた状態、つまり幅40cmにした状態でクロネコヤマトさんは搬出してくれました。搬入も同様にサイドテーブルを立てた状態、つまり幅70cmにした状態で運べば玄関口、廊下、部屋入り口、いずれも問題なく通過できます。(部屋入り口が74cmなので、ゆっくり慎重に進む必要がありますが)
そしてその搬入ですが、継脚したサイドーテーブルを入れたい部屋は2階となります。らくらく家財宅急便にご依頼してくださる際、備考欄に「2階に搬入してほしい」旨を記載していただけますでしょうか。階段の幅は、壁と手すりの幅が77cm 壁と壁の間が85cm となってます。問題なく通過できます。お手数おかけしますが、どうかよろしくお願いいたします。
安田屋家具店からの返信
継脚を製作して取付作業を行う前に、仮の継脚を作成して、簡易的にお預かりしているテーブルに取付けてみたところ、脚のぐらつきが発生してしまいます。既存脚と継脚との接合部分のぐらつきは発生していないのですが、テーブルに取付けてある既存脚の根元部分の幕板と脚との接合箇所に緩みが発生しています。

既存脚の接合は、左右の幕板とは木ダボで接合してあり、さらに幕板と幕板を取付けてある隅木から脚裏側に木ネジ1本が取付けてあります。この木ネジを取外しても、左右の幕板と木ダボで接合してあるため、脚が外れません。
脚が外れないため、脚の根元部分の接合部の緩みを修復することができません。現在のリビングテーブル程度の高さであればガタツキは感じられませんが、30cm高くして総高70cmにすると、ガタツキが大きくなり、テーブルとしての使用に大きく支障が生じます。仮の継脚を取付けて実験してみましたが、グラツキは大きく問題ありと考えます。
そのためご提案した継脚方法での高さ変更作業はできません。大変申し訳ありません。
現在のテーブルの天板と幕板はネジ止めだけでしたので、簡単に取外しできました。

取外した天板のみを使用して、高さ70cmのテーブルに改良する新たな方法をご案内させていただきます。
先にご提案した既存脚に継脚をするのではなく、既存テーブルの天板のみを使用して、幕板と4本角脚が付いた「テーブル脚」を取付ける方法です。既存商品のテーブル脚に「幕板と4本の角脚」がありますのでこれを使用します。塗装色は天板の色に近い塗装色ですのであまり違和感はないと考えます。

新しい幕板の取付位置は、天板渕周り部分になります。恐らくこの部分の天板内部には芯材が入っていると考えられますので、取付ネジは効くものと考えます。ちなみに天板渕周り部分は無垢材です。

幕板と天板の取付は、現在と同じネジ止めです。

四隅の角脚の取付は、幕板と幕板を接合している隅木から2本のボルトを差し込んで脚のメスネジに取付けて固定させます。この方法は脚の取付・取外しが可能となります。また総高さ70cmになってもグラツキは生じません。

規格商品である「テーブル脚」を使用して現在のリビングテーブルの高さ変更をする方法をご提案させていただきます。
この「テーブル脚」取付方法の費用は税込み55,000円となります。送料が別途必要です。(2024年時点)
幕板は天板とネジで固定する方法なので、取外したリビング脚を保管する場所があれば、将来再度取替えることか゜可能となります。保管場所が無く、リビング脚は必要なければ当店にて処分します。
ご提案いたしました新しいテーブル補修に関して、ご検討賜りますようお願いいたします。
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