37年前に発売されていた広島に工場がある「マルニ」のジャンヌ ダイニングチェアー座面張替の続報です。

お預かりして約2週間で仕上がりました。
破損していたS字型バネは、折れていたのではなく木枠取付部分が外れていただけでした。元通りに取付を行い修復しました。中身ウレタン材は新しい材料に取替えました。

張替に使用した布地は、張替前と同じモケット生地で色合いも同色にしました。

      張替前          張替後

布地色が少し明るくなりました。

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10月 17, 2025 · Posted in 椅子張替え  
    

東京に会社があったコスガ製の食堂椅子。No.1085DCの背面籐シートの張替依頼がありました。この椅子の張替依頼は多数ありますので、当時数多く販売された椅子なんでしょうね。

お預かりして1週間ほどで張替完了。

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10月 27, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

2023年12月にチェスカチェー座面の籐シート張替を行ったお客様から、1年8か月経過して再び座面籐シートが破れたので張替をして欲しいとのご相談がありました。

2023年12月にお預かりした状態は、座面後部の中央部分が破れていました。推測となりますが、職人が言うには「座面を踏み台にした時に踵(かかと)が突き抜けた感じがします。 通常の経年劣化による破れは、シート中央が下がり→籐皮が切れ→裂け目が出来る→張替になります。

そして今回は少し右寄り部分が破れてしまったとのことです。今回も職人の推測となりますが、踏み台にした時に踵(かかと)が突き抜けて破れた感じがするとのことでした。

籐皮を撚って作った籐バンド4本を井桁状に取付けた「井桁補強」を取付けてあります。補強材の無い部分が破れてしまっています。

「井桁補強」の籐バンドが4本とも下方に緩んでいます。籐バンドが伸びたものと考えられます。

使用状況が確認できないので推測となりますが、かなりの重量、荷重がかかったものと思われます。

環境問題、温暖化、気候変動などの影響で籐シート材料は昔と比べて品質が劣化しています。強度、耐久性が以前よりも落ちています。そのため最近の家具に籐シート材を使用することがほとんどなくなりました。

また職人不足で「手編み仕上げ」はかなり高価となってしまうので、ほとんど見かけなくなりました。日本国内でもかつては内職仕事として籐シート手編み仕上げが安価に行われていましたが、今ではもうできる人材がいなくなりました。

補強材である4本の籐バンドの緩みを無くし、籐シート材を張替えます。

張替後の使用に関しては、座った時の荷重を分散させるために少し厚手の座クッションを敷いて使用されることをお勧めします。さらに椅子座面枠の縁に乗るサイズの合板・ゴム板入りクッションにすれば、シートに対して影響が少なくなりますので耐久性がより向上します。ぜひお試しください。

今回のチェスカチェアー座面張替費用は、1脚税込18,000円。(2025年8月時点) 往復送料が別途必要です。

座面籐シート材張替はお気軽に安田屋家具店にご相談ください。お待ちしています。

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11月 7, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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