安田屋家具店

現在の塗装は耐久性が低い「ラッカー塗装仕上げ」です。塗り替えに使用します塗装は、現在の一般的な家具塗装である耐久性の高い「ウレタン樹脂塗装」となります。

尚、塗り替えた場合、現在のような木目が表面に見える状態ではなく、塗りつぶし塗装となりますので木目は全く見えなくなりますのでご了承ください。

トリップトラップチェアー木部は、表面に薄いブナ材天然木突板が貼ってあります。そのため削りすぎると突板が無くなり、下地の合板材が表れてしまいます。深いヘコミ傷の場合、傷がなくなる部分まで削ると下地材が出てしまいますので、深いヘコミ傷は多少残りますのでご了承ください。

また脚下部の横木に貼られているトリップトラップチェアーの細長い商品説明のシールは、塗替えの際剥がします。剥がした後に再接着ができませんので、シールは無くなりますことをご了承ください。

修理期間ですが、お預かり後約10日前後で発送できると思います。
現在の色を塗りつぶす(ベタ塗)再塗装で「グレー」であれば 1脚修理費税込19,000円です。 往復の送料が別途必要です。

トリップトラップチェアーを分解して背板棒×2、座板×1、脚のせ板×1、横木×1、支柱×2の7つの部材にしてください。その塗り替える木部材を宅急便で下記住所に送ってください。

分解できない場合は組立てられた椅子の状態のまま送って頂いても良いですが、若干送料が高くなります。分解した方が送料は安価です。

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M様宅は扉に彫り込みを行わないで、扉表面に直接金具を取付けています。

これは間違った取り付け方法です。
扉を開けた時に、扉と扉との間の隙間が本来よりも金具の厚み分だけ大きく開いてしまいます。ただし扉開閉には支障は生じないのです。でも本来の取り付け方と違っているので、耐久性・強度は本来の機能よりも低下しています。

ではなぜ間違った取付け方をしているのでしょうか。
住宅建材メーカー、工務店などプロの方が取付け方を知らないはずがありません。扉に溝を彫る手間、費用を省くために扉表面に直接金具を取付けたと思います。

今回の場合は扉８枚あります。扉１枚に３か所の丁番金具を取付けるとして、８枚×３か所=２４か所に円形溝を彫らないとなりません。それを無くせば費用と手間が大きく省くことができると考えたのでしょうかね。なにせ間違った取付け方をしても扉の開閉に支障はないと分かっているのですから。

しかし・・・、
扉に溝を彫る必要が無い「直付けタイプ」の金具が別にあるんです。それを使用すればいいのに、手持ちの金具在庫の関係で「直付けタイプ」金具を使用しなかったのでしょうか。

安田屋家具店からの返信
現状の金具は、本来とは異なる方法で扉表面に取付けてあります。そのため金具が扉表面から金具の厚み分浮き上がった状態で取付いています。

破損した金具は本来、扉に金具をはめ入れるための円形の溝が彫ってあり、その部分に金具をはめ入れて取付ける方法です。

現在と同じ扉に円形溝を彫らないで、扉表面に金具を直接取付ける「直付けタイプ」金具がありますので、その金具で代替えされると良いと考えます。

金具の形状は円形ではなく、四角型となります。取付ビスは片側に4か所ずつ、合計8か所での取付となります。

ご提案する四角形の金具は、扉側に溝彫加工をする必要が無い、扉表面に直接取付けるタイプです。扉１枚に取付いている金具は全て同時に取替えてください。新旧の金具が混在して取付いていると、扉が開かなくなりますのでご注意ください。

金具は１個税込み６００円です。送料２００円が別途必要です。

ご注文は３６５日２４時間いつでもできる安田屋家具店オンラインショップをご利用ください。

クローゼット折戸用「直付けタイプ丁番」の取替方法についてご案内します。

クローゼット内部に入って取替作業ができるスペースがあれば、扉がクローゼット本体に取付いたままの状態で、1人の方がクローゼット内部に入り、もう１人の方がクローゼット外から扉を抑えて作業してください。

破損していない古い金具を2個用意して、扉最上部と最下部に取付け、扉同士が接合している状態で、なおかつクローゼット本体に扉が取付いている状態にします。この状態で扉を閉めます。

クローゼット内部の方が、扉中央部の古い金具が取付いていた箇所に、新しい代替金具をあてがい、金具四方端にあるネジ穴を使用して、４か所の仮止めをします。 次に最下段の古い金具を取外し、その部分に新しい代替金具を先ほどと同じように４か所の仮止めをします。 次に最上段の古い金具を取外し、その部分に新しい代替金具を先ほどと同じように４か所の仮止めをします。

全ての金具を新しい金具に取替えたら、扉を開けて、開閉具合を確認します。開閉に支障が出る場合は、金具取付位置を微調整します。扉開閉に問題が無ければ、金具の残りのネジ穴を使用して確実にネジ止めを行います。 他の扉も同様の方法で新しい代替金具に取替えます。

クローゼット内部に入って作業するスペースが無い場合は、扉同士が古い金具で接合してある状態で、クローゼット本体から扉を外し、床に寝かせます。この状態で先ほどご説明した方法で、古い金具を新しい金具に取替えます。金具は4か所のネジを止めるだけの仮止めの状態にして、クローゼット本体に扉を取付け、扉開閉具合を確認します。

扉開閉に支障がある場合は、扉を再度クローゼット本体から取外し、金具の取付位置を微調整します。

扉開閉に支障がない場合は、扉をクローゼット本体から再度取外して床に寝かせ、残りのネジを全て取り付けます。その後、扉をクローゼット本体に取付ければ修理完了です。

作業は必ず２人で行ってください。
扉を床に寝かせる場合は、毛布などを敷いて、床が傷つかないように注意してください。この方法がお役に立てば幸いです。

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背面内部にはウレタン材は仕込んでないようです。フレーム枠に彫られている溝部分に、裏面の布地を張り付けた後、表面の布地をさらに貼り付けます。さらに布地を止めた針を隠すためのパイピングを溝にはめ込まなければなりません。

この溝に布地を２枚張り付けるため、厚手の生地は使用できません。今回はクラッシックな花柄の布地での張替となりました。お預かりして１０日後に張替完了です。

背面のパイピングもきれいに仕上がっています。

座面内部のウレタン材を取替えたので、ふっくらとふくらんでいます。座り心地は新品時にリフレッシュしました。

今回の張替は６，３００円/mの布地を使用し、１脚税込１８，０００円です。(2024年3月時点)

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会場内に入ると、北欧を中心としたデザイナーの名作椅子がズラズラッと展示されていた。

この椅子のデザインは、夏場に縁側で使用される「籐製三つ折り椅子」の原型です。脚乗せ部分が座面下に収納される仕組みや背もたれ角度を変える仕組みをこの椅子から取り入れたんだなと思います。

安田屋家具店が３０年前からお客様に「ダイニングテーブルに合わせる椅子はそれぞれ違ったデザインの椅子にすると楽しいですよ」とご提案している光景が目の前に広がります。

こんな食卓だったら毎日楽しいだろうなぁーと思う四代目です。

安田屋家具店で展示している「ハンギングEggチェア」のデザイナー「Nanna Ditzel (ナナ・ディッツェル)」女史デザインの椅子がありました。

「ダン・ジョンソン」氏デザインのこの椅子、背もたれのデザインが秀逸です。

会場内でビビッと四代目に響いたのは、この椅子にそえられたPOPです。

「大切に使い続け、親から子へと伝えてゆくが、もし破損しても、完全な形に修理するシステムがある」

日本の家具は「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」の流れで作られていると常々思うからなぁ。完全な形に修理するシステムを日本の家具工場は、まずそのことを最優先に考えないとと思うし、ことあるごとに各工場の営業に言ってるんだけど、手間がかかる、儲けが出ないからと、未だに修理専門部門は片手間程度だから、遅れてるなぁー。

「修理できますよ、でも買い替えるよりも高くなりますよ」と言う工場があるが、同じ商品を買い替えるよりも高い修理費用を払って修理する人はいないでしょっと、いつも思います。この辺の修理に関する意識が低いんですよ。

新品つくるよりも修理作業の方が手間がかかるのは十分承知。ならば修理の手間がかかりにくいデザイン・構造の商品開発をしてくれよと言いたくなります。

ちゃんと修理できる構造の家具作りをし、修理専門部署を設立し、比較的安価に修理できる商品を生産する工場が今後は伸びていくと考える四代目です。

数多くの名作椅子を観賞しながら、日本の家具作りについてアレヤコレヤと考えてしまう四代目でした。

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