イタリアの家具工場、BONACINA(ボナチナ)のAstoria Chair(アストリアチェアー)修理である真鍮金具の接合が終わりました。多少はんだ付けの跡が見えますが、座面板の下になって見えない部分なので問題はありせん。

すぐに椅子木部支柱に金具を再取付を行ないます。剥がれた金具は同じ位置にはんだ付けしたので、椅子木部支柱にあいているネジ穴にビスを取り付ければ終了・・・・、するはずでした。ところが・・・・、

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8月 4, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

15年ほど前に、安田屋家具店にてご購入いただいた下駄箱の扉が落ちてしまったとのご連絡を受けて急ぎ訪問です。

商品は岐阜県に工場のある「ミランコーポレーション」の下駄箱です。当時、四代目が自らお届けに行ったお客様ですのでよーく覚えています。この下駄箱の扉は、下駄箱本体に吊下げられた構造になっていたはずです。扉が落ちてしまったとの事ですので、恐らく扉上部に取り付けてある吊下げ金具の破損が原因であろうと予測して、工具箱を車に積んでいざ出発です。

お客様宅に到着後、早速下駄箱の状態を確かめます。思ったとおり、扉上部の吊下げ金具の破損が原因です。でもこの金具は消耗品なので、簡単に取り替えられるようになっています。すぐに破損した吊下げ金具を取り外します。

材質はプラスチックでできていて、下駄箱本体の扉吊下げ用レールにはまり込んでいる部分がポキッと折れてしまっています。3枚の扉の引き戸式となっていて、1枚の扉の左右に1個づつ金具が取り付けてあります。ご購入後15年近く経過しているので、今はまだ破損していない他の扉の金具も同時に取り替えることにしましたので、合計6個の金具が必要です。この日は破損した金具だけを持ち帰り、修理は金具入手後にまたお客様宅にご訪問しての作業となります。

安田屋家具店にもどってから家具金物屋さんにて同じ金具を探します。この家具金物屋さんが、今回の下駄箱に使用した扉吊下げ金具を製作工場である「ミランコーポレーション」に納品したのを知っていましたから、当然同じ金具を入手できるのです。

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9月 6, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

下駄箱の扉表面の板がめくれてきたので修理して欲しいとのご要望があり、早速修理に駆けつけた。板がめくれてきたとはどういうことだろう、突板がめくれたのだろうか??  お客様宅に到着して修理箇所を見てビックリ!!

扉の「板がめくれた」というより、木目が描かれた塩ビシートが剥がれた状態でした。

お客様にとってはパッと表面を見れば、木製の扉だとしか見えませんからね。最近の家具は技術が発達して、本物の木だと思ってしまいますもんね。

扉の木枠は無垢材を使用しています。扉の下半分の鏡板と呼ばれる部分は、木の屑を圧縮してボードにしたMDF材で、その上に木目が描かれた塩ビシートが貼ってあります。貼る方法も「真空貼り」という技法だと思います。接着剤は使用しないで、MDFボードと塩ビシートを真空にして圧着させる方法です。ただ張り合わせた部分にほんのわずかな空気が入ってしまうと簡単にめくれてしまうという欠点があります。ただそんなに頻繁に起こることはありません。

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9月 22, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

下駄箱の扉丁番金具が破損したので修理して欲しいとのご連絡が岐阜市内のお客様よりありましたので早速見に行ってきました。観音開きタイプの下駄箱で、扉前面に鏡が取り付けてある重量のある扉の金具がポキッと折れてしまっていました。

使用されている金具を確認すると・・・・、よかったぁー!!、現存している「15-20」アングル丁番金具でした。金具が現存しているので、簡単に取り替えるだけです。ただし扉側のカップ径を確認しないといけません。ちょっと古い金具ですと長さが数ミリ短いために、扉に彫られた穴に新しい金具が入らないことがあります。そうなるとノミやルーターを使用して穴を彫り広げる作業が必要となります。

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9月 24, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

さて先日お預かりした下駄箱の扉修理が完了しました。


             修理前                     修理後

当初予定では、扉木枠を分解して、下段部分の鏡板(MDFボード)を取外し、新しい板に取り替えるはずでしたが、やはり木枠の分解は簡単なものではありませんでした。扉上部の木枠は、左右の木枠の上から接合してあるので、取り外しはやりやすいのですが、下部の木枠は左右の木枠に挟まれていますので、扉木枠を全て分解しないと外れない構造になっています。問題は、分解した後に以前のように組み直しが出来るかです。扉木枠は当然簡単に外れないように接合してありますので、接合部がきれいに外れないと組み直しができなくなってしまいます。職人と相談です。

その結果、扉の分解は危険性が高いので取りやめ、扉裏側の木枠の鏡板部分がはめ込んである部分をルーターで削り落として取外すことにしました。一般的に鏡板は木枠に彫り込まれた溝に数ミリ差し込んであるだけの構造なので、この方法の方がきれいに仕上がりますし、扉の組み直しも必要ないので、修理費用も比較的安価にできます。


             修理前                      修理後

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9月 28, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

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